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ドル亡き後の世界 [活字中毒のトモ]


ドル亡き後の世界

ドル亡き後の世界

  • 作者: 副島 隆彦
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2009/10/30
  • メディア: 単行本


大変に口の悪い評論家、副島 隆彦氏の新作。
今回の作品では、ご自身のことを「予言者(霊能者)」と
書いていらっしゃいますよ。
副島節が炸裂しています。

経済予測として、
2009 年の終わりから 2010 年の 3 月までは、景気はこのまま続くが
バンクーバー五輪が終わる 2010 年 3 月頃から崩れだすだろう、
為替相場ではドルが大幅に安くなり(1 ドル 70 円とか 60 円とか)
ダウ平均株価も 7000 ドルから 6000 ドルへと暴落するだろう。
という大胆な予測をされています。
「予測」なのですが、
証拠となる新聞記事がたくさん紹介されていますので
「霊能者の予言」より、信憑性があると思います。

また、政治に関しては
オバマ大統領が人気をなくし、病気か何かを理由に辞任するだろう、
その後はヒラリー・クリントン国務長官が取って代わるだろう。
という予測が書かれています。

さて、ドルが値崩れした後、どのような世界になるかについてですが
「BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)が "ドル覇権の崩壊" の後の世界を
共同して指導してゆくだろう」
と書かれています。

タイトルは「ドル亡き後の世界」なんですが、
これから起こるであろう第 2、第 3 の経済危機に
フォーカスが当てられている内容です。
ですが、ドルが衰退していく要素と
アメリカの金融システムがどれほど腐りきっているかが
分かりやすく解説されていますので
経済について詳しく知りたい方にはとてもお奨めの本です。

巻末には、付録「底力のある企業 60 株の一覧」がついています。
日経平均株価が底値になったときに、買っておくといいらしいですよ。


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コメント 2

Mrs. Krabs

子供達の大学資金を貯め始めてから経済に興味を持つようになりました。
金融危機が起こる前のアメリカではクレジットカードを使って
豊かな(?)生活と勘違いしていた人達が大勢いたと思います。
借金を抱えた人達には厳しい現状です。

一ドル70円、60円だなんて・・・日本がまた遠くなります。

by Mrs. Krabs (2009-11-12 02:32) 

うしこ

>Mrs. Krabs さん

あくまで、「予測」ですからね。

この副島先生は、数年前からずっと「ドルが暴落する」といい続けていらっしゃる方ですが、実際はそれほど急激にはドル安が進んでいないので、今回もそれほど暴落はしないかもしれません。

1 ドル 60 円になったら、日本の親戚の方が逆にアメリカに遊びに来てくれる機会が増えたりして・・・?
by うしこ (2009-11-12 05:20) 

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