獣の奏者 完結編 [活字中毒のトモ]
真王の命を受けて、王獣の群れを戦闘用に訓練するエリン。
隣国の侵略を受けて、真王は王獣を戦争に投入する決断を下します。
さて、掟を破って王獣と闘蛇の群れを戦わせると
どういうことが起こるのか?
エリンたちは、数百年にわたって秘密にされてきた事実に直面することになります。
読了後、「歴史って、こうやって作られていくのかなぁ」と思いました。
ある事実があって、それを二度と繰り返したくないとき
その原因を封印すると、
後々必ずその秘密に気づく人間が出てきて
それを暴いて禍(?)をもたらすのでは?
そして、過去と同じ出来事が起こり、
またその原因を封印して、振り出しに戻る・・・と。
本当は、もっと書きたいことが色々とありますが、
小説だから、あまり内容を書いても良くないと思うので
この辺でやめておきます。
上橋さんの小説は、無駄がありませんね。
話の伏線がいたるところにちりばめられていて、
その複線が、すべて後で生きてきます。
だから、スムーズに読めるし、長くても飽きません。
文庫化されたら、旅行にも持っていくんだがなぁ。
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