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日本沈没 第二部〈下〉 [活字中毒のトモ]


日本沈没 第二部〈下〉 (小学館文庫)

日本沈没 第二部〈下〉 (小学館文庫)

  • 作者: 小松 左京
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/06/06
  • メディア: 文庫


かつて日本列島が海上に存在した場所に、メガフロートを建設し
離散した日本人を呼び寄せて日本再建を目指そうとした中田首相。
ですが、メガフロート建設と平行して進めていた地球環境シミュレーションプロジェクトにて
恐ろしい事実が発覚します。
それは、地球が氷河期に突入しつつあり、
日本沈没はその単なる前触れに過ぎないというものでした。
どうする日本?

フィクションなので、暇つぶしの友にするにはいいのかも・・・。
私は膀胱炎の原因を教えてもらうために再診した泌尿器科の待合室で
延々と待っている間に読みました。
なんというか、第一部のときとはちょっと違うというか
必死さがあまり伝わってこないです。
私がこういったことを経験していないから、リアルな感じがしないだけでしょうか。
氷河期突入も、億単位の餓死者が出るという予測も、どことなく「他人事」です。
ただ、メガフロート計画や地球環境シミュレーションプロジェクトを、
自国に都合のいいように利用しようとする中国やアメリカの態度は
今の国際社会を明確に表しているようで、現実的でした。
本当に困難なことが起こるときには、外国は当てにはならない
ということが良く分かっていらっしゃる人が書いています。
小松 左京さんが、谷 甲州さんを共著者に選んだ理由が分かる気がしました。

地球全体が氷河期に突入、とかいう話になっちゃったら
もう TPP とかどーでもいい感じになりますね・・・。
そろそろ、自分で食料を確保できる手立てを考えた方がいいかも。

というわけで、前作では日本だけが沈没しましたが
第二部では世界中が大混乱に陥ります。
戦後、色々な面でグローバル化が叫ばれてきましたが、
グローバル化された社会では、問題もグローバル化します、
という結論にたどり着きました。
日本だけが安定していれば大丈夫、ということはないので
今後いろいろと大変なことになりそうな予感です。







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