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いのち輝くホスピタリティ [活字中毒のトモ]


いのち輝くホスピタリティ

いのち輝くホスピタリティ

  • 作者: 望月 智行
  • 出版社/メーカー: 文屋
  • 発売日: 2008/09/28
  • メディア: 単行本


病院なのに顧客満足度が異常に高いといわれる、川越胃腸病院の
望月院長が書かれた本です。
以前、会社で勉強会 に参加したときに、この病院が紹介されていて、
病院ってサービスを均一化・標準化しなくてはいけない職場のはずなのに
顧客満足度が高いってどういうことなのか、どうしてこれが可能なのか
不思議に思ったので、院長の著書を読んでみることにしました。

ですが、読んでみて分かったのは、
この院長が、顧客満足度を高めるために、
ものすごく多くの時間と手間をかけてきたという事実でした。
最初からすばらしい病院だったわけではなく、
「こういう病院にしたい」と目標を定めてから、理想の病院が出来上がるまでに
数十年かかっていらっしゃいます。気の遠くなる話です。
よく、会社を立て直すために社外から社長を招いて、数年で赤字が改善される話を聞きますが
顧客満足度の尺度で会社の建て直しを考えると、数年で済む話ではないようで
赤字改善よりうんと難しいようです。

しかもこの院長、医師としても一流です。
60 歳を超えても現役で手術を担当し、腕も衰えないとか。
こんな人ですら改革に数十年かかるのですから、凡人が少しずつ良いことを
・・・なんていう話だと、定年までかかっても難しいと思いました。
それに定年まで居られる会社ばかりでもないですしね。
道理で、居心地の悪い会社が多いわけです。

今のところ、川越胃腸病院が良い病院たるゆえんは
院長のリーダーシップの素晴らしさにあるというのが良くわかりました。
川越胃腸病院がずっと良い病院であるといいですね。
望月院長がリタイアされてからも、顧客満足度が伸び続ける病院だといいなと思います。

就職活動をするときに、こういう情報も積極的に調べてみると
志望先が違ったかもしれません。
でもま「この会社なら私を大事にしてくれそう」という動機を面接で話したところで
採用されないとは思いますけど。

良い環境で働けるというのが、なかなかないことである、というのが良くわかった 1 冊でした。










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