スイスと日本 国を守るということ

スイスと日本 国を守るということ －「永世中立」を支える「民間防衛」の知恵に学ぶ

• 作者: 松村 劭
• 出版社/メーカー: 祥伝社
• 発売日: 2005/12
• メディア: 単行本

近くの海で最近起こっていることを色々と考えると
自分の国を自分で守れないって不幸なことだと思います。
その点、永世中立国のスイスは、自分の国をがっちり守って生きている感じがして
こういう国に見習うとどうなのだろうか・・・と思って本書を読んでみました。
ですが、結論から言うと、あまり中身のない本です。

著者の松村 劭さんは、本書の著者紹介を読むと
防衛大学を卒業後、自衛隊で西部方面総監部防衛部長などを歴任した軍人です。
そして Wikipedia の 彼のページ を読んでみると
2 年前にお亡くなりになっていました。

読んでみると、話のつながりがばらばらで読みにくく
結論をどこに出しているのか、全く分からない本でした。
ですので、本書の概要を書くことができません。
スイスを歩いた感想を書いていたかと思うと、歴史の話に飛んだり
いきなりマニアックな軍事の話を挟んだり。
読んでいくと、この人本を書いているという意思があったのか、
人に物事を説明しようという気はあったのか、いやなかったに違いない
という気持ちばかり大きくなり
最後の方は読み飛ばすようにして読了してしまいました。

スイスが地理上の問題と歴史上の問題から永世中立を選び、したたかに生きている
というのは分かりました。
良識にしたがって中立を貫いているというよりは、大陸上の小国として
したたかに生きていくにはこれしかなかった、ということですね。
海洋国家日本がしたたかに生きていくとして、中立が有効な手かというと
そうでもないような気がしてきました。
それが分かったのは、収穫だったと思います。

ですが、人にはお薦めしません。
完全に 1 冊読みきるのに、かなりのストレスを必要とします。

タグ：スイスと日本　国を守るということ 永世中立

コメント 2

そういえばスイスって国民皆兵なんですよね。そこまでして中立を謳っているのが凄い国だと思います。
by YaCoHa (2012-10-05 22:17) 

＞YaCoHa さん

日本もそろそろ、自分で国を守れるようになるといいと思うんですけどねー。
by うしこ (2012-10-06 08:24)