本日は、お日柄もよく [活字中毒のトモ]
同僚に薦められた原田 マハさんの本を何冊か読んでいます。
こちらも読みやすい本でしたが、読みやすすぎてライトノベルっぽいです。
二ノ宮 こと葉は製菓会社に勤める OL です。
幼馴染の結婚式で偶然、伝説のスピーチライターに出会ったことから
スピーチの面白さに目覚め、友人の結婚式で披露するスピーチのために
猛特訓を開始するのですが、それだけでは終わらず
なんと政治家の選挙を手助けすることになります。
文章自体は非常に軽くて、チャラいイメージですが、内容は堅いです。
そのバランスが良いから、最後まで読めるのかもしれません。
しかも読み終わるまでに、泣けるシーンがたくさんあります。
2009 年に起こった、自民党から民主党への政権交代が
お話のモデルになっています。
この本は、2010 年に単行本がリリースされていますから
政権交代が起こって、まだまだ興奮冷めやらぬ、期待に満ちた時間の中で
書かれたと思われます。
あの頃は、夢がありましたね。
それが 4 年も経つと、こんなことに・・・。時代が移り変わるスピードの速いこと。
まあ政権交代のお話はさて置き、巻頭から「スピーチの極意 十箇条」が書かれ
上手なスピーチをするには、何をどうしたらいいのかがまとめられていますので
これからスピーチをしようという人には、良い参考書になるかもしれません。
私も忘れないように、この十箇条をここに書いておきます。
いつか役に立つことって、あるかしら。
スピーチの極意 十箇条
一、スピーチの目指すところを明確にすること。
二、エピソード、具体例を盛りこんだ原稿を作り、全文暗記すること。
三、力を抜き、心静かに平常心で挑むこと。
四、タイムキーパーを立てること。
五、トップバッターとして登場するのは極力避けること。
六、聴衆が静かになるのを待って始めること。
七、しっかりと前を向き、右左を向いて、会場全体を見渡しながら語りかけること。
八、言葉はゆっくり、声は腹から出すこと。
九、導入部は静かに、徐々に盛り上げ、感動的にしめくくること。
十、最後まで、決して泣かないこと。
・・・箇条書きにすると簡単ですが、実行するとなると意外と難しい。
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