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菜根譚 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 [活字中毒のトモ]


菜根譚 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫)

菜根譚 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 湯浅 邦弘
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
  • 発売日: 2014/10/25
  • メディア: 文庫


前にビギナーズ・クラシックスシリーズの「孫子・三十六計」を読んで面白かったので
同じ方が書かれたこちらも購入したのだと思います。
孫子・三十六計」の書評を 2 年前に書いているところを見ると
たぶん買ってから長いこと寝かせていたはず・・・と思って Amazon の購入履歴を見たところ、
寝かせた期間は 1 年間でした。大概ですね。

菜根譚は、「論語」とならび各界のリーダーたちが座右の銘としてきた
処世訓の最高傑作だそうです。
今まで聞いたことありませんでした。各界のリーダーと接する機会がないからかしら?

「一歩を譲る」、「人にやさしく己に厳しく」など、人づきあいの極意、治世に応じた生き方、
人間の器の磨き方などが書かれています。
「君主は XX でなければならない」という書き方の文章が多いので
主に上に立つ人を対象に書かれているようです。

菜根譚の著者は、明代末期の人、洪 応明(字は自誠)さんであると書かれていますが
洪さんについては記録がほとんど残っていないようで、謎の人とされています。
湯浅さんは「役所勤めを終えて田舎に引退してきた知識人」ではないかと
推測していらっしゃいます。
確かに、現代語訳を読んでみると
俗世間から身を引いて、一歩離れたところから、俯瞰的に見ているイメージが伝わってきます。

「俗世間から身を引いて」と書きましたが、完全に世捨て人になってはいけないようなのです。
ですが名声や手柄、豊かな財産や高い地位などを追い求めることをやめれば
凡人の境地を脱することができるそうです。
また逆に、物に執着しないことが度を超えてしまって、心がすっかり枯れてしまっても
今度は人を救い物を利することができないので、ダメらしいです。
なんというか・・・バランスが大事というお話?
バランスを上手に保てる人が世の中で成功するってことでしょうか。
それは確かにそうだと思いますが、私はきっと菜根譚を読み間違っている
・・・そんな気がします。


菜根譚 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫)

菜根譚 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 湯浅 邦弘
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
  • 発売日: 2014/10/25
  • メディア: 文庫



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