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決めないことに決めた [活字中毒のトモ]


決めないことに決めた つれづれノート(16) (角川文庫)

決めないことに決めた つれづれノート(16) (角川文庫)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/06/25
  • メディア: 文庫


つれづれノート第 16 号が出たので、早速読んでみました。
とはいっても、転職したてで時間配分のコツがつかめないので
読書の時間がぐっと減っているので、読むのにずいぶん時間がかかりました。

前作の 第3の人生の始まり で、宮崎から東京へ引っ越した夏生さん。
前作を読んだ感想として、

「なんで子供が嫌がっているのに、わざわざ東京へ引っ越すんだろ?
夏生さんほどの有名な詩人なら、どこにいたって仕事は出来るのに」

のような文章をブログに書きました。
おそらく、読者の大半が似たようなことを感じたのではないかと思います。

その疑問が今回の巻で、悪い方へと現実になりました。
転校を嫌がっていた長男(さくくん)が、東京の学校になじめずに
ついには一人で宮崎に帰ってしまうのです。
東京の高校へ入学した長女(カーカ)も、

「あの時、ママが東京へ行こうなんていうから」

とブーブー文句を言っている様子。
家族がいるって、いろいろと大変ですね。
自分がしたいことがあっても、強引にそれを推し進めることが出来ない。
家族が協力してくれて、初めてそれが可能になるのです。
面倒っちゃ面倒なんですが、
家族がいてくれるとうれしいことや楽しいこともたくさんあるので
その面倒さは相殺されると思いますが。

今回のつれづれノートは、読了後

ああ、やっぱりな~。やっぱそうなったか~

という感想が残りました。
読者として、離れた場所から夏生さんの行動を見ていると
その後の結果がなんとなく分かったのです。
自分の人生の結果はこれっぽっちも分からないのに、です。

おそらく、さくくんは宮崎で穏やかに生きていくでしょうし
カーカはこのまま、夏生さんの庇護の下のうのうと暮らしていくと思います。
夏生さんは、宮崎⇔東京の往復生活で、疲れてしまわないかとても心配です。
ひょっとして、途中でカーカの世話を放棄したりしないかしら。
今は宮崎と東京で半分ずつ暮らしていらっしゃるようですが、
これから宮崎の比重が増えていきそうな予感が。

でも、こんな結果、一般人の読者に予言されても、
夏生さんはちっともうれしくないでしょうね。
「つれづれ」を読みながら、自分の人生と子育てを納得いくものにできるように
フォーカスを自分に当てようと思います。



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