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実は悲惨な公務員 [活字中毒のトモ]


実は悲惨な公務員 (光文社新書)

実は悲惨な公務員 (光文社新書)

  • 作者: 山本 直治
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 新書


霞ヶ関からヘッドハンターへと、異色のキャリアチェンジをされた
山本 直治さんの著書。
以前、「公務員、辞めたらどうする? 」を読んで 書評 をこのブログにアップした際に、
山本さんご本人からコメントをいただきまして、ご紹介を受けた本です。
「公務員、辞めたらどうする?」の書評を見ると、2 年前か。
この本、買ってから 2 年も寝かされていたのね(^^;

さて、内容はというと
これほどタイトル以外の説明が要らない本も珍しいくらい
悲惨な公務員の実情が、1 冊にぎっしりと詰まっています。
汚い公務員宿舎の話やら、クレーマーからの電話に耐え続けるかわいそうな職員の話やら
たいした給料ももらえないまま、生活保護受給者の対応を迫られる
ケースワーカーの話やら
それはもう、公務員の悲惨さてんこもりです。
しかも各章の終わりには、話のポイントが短くまとめられていて
読者に理解を訴える姿勢が見て取れます。
文章を読むのが苦手な人でも、各章のポイントを読めば
何が書かれてあるのか分かるはず。
(でも、本を買って読むような人は、ポイントだけ読んだりしないか・・・)

激務に耐えながら、
人から「お仕事は、何をしていらっしゃるんですか?」と聞かれても
口を濁さずにはいられない(素直に「公務員です」なんて言えない)
公務員の苦悩が、よく伝わって来ます。

肝心の、感想はといいますと
うーん・・・「公務員の実情は良く分かった」という感じでした。
私は、司書になりたかったので、はるか昔に公務員試験を受けたのですが
残念ながら試験には受からなかったので
この本に書かれていることが本当かどうか
自分の目で確かめてみることは、今となってはほぼ不可能です。
この現状で、本書を読んで言えることは
「まあ、そういうこともあるやろなあ」
程度です。

実情が良く分かったところで
次回、公務員バッシングのニュースがテレビから流れてきたら
私は何を思うのだろうか?
そもそも、今までも「アホやなあ」くらいの感想しか持たずに
これらのニュースを見てきたフシがあるので
本書を読んで感想が変わるかどうか・・・。
でも、何らかの影響はあると思われます。

一般的な公務員の仕事ぶりに興味がある人には、お勧めの本かも。
これから公務員試験を受けようと思っている人は
読んでみるといいかもしれません。


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コメント 4

たくたく

へえ~。読んでみたいな。
確かにこの世界にいると、つらいな、って思うことある。
でも、以前いた会社がめちゃくちゃだったので(笑)
大変と思った時は会社時代のつらさを思い出すようにしてる。

今はなんともいえないけど、
公務員へのトラバーユが正解だったかどうか、
今の時点では分からない。
by たくたく (2010-03-22 22:31) 

うしこ

>たくたく

公務員と普通の会社員、どちらも経験している貴重な人がこんなに身近にいたとはww

やっぱり、いろいろと大変なんだね。
だけど、公務員とか会社員とかの枠を超えた、大きな悩みをたくたくの背後に感じるのは気のせいか?
どうした?大丈夫か?


by うしこ (2010-03-25 16:51) 

たくたく

うしこさんは鋭いね!
学生の時からもっと話したかったよ!
by たくたく (2010-03-26 19:57) 

うしこ

>たくたく

同じクラスだったのに、話す機会はほとんどなかったもんね(^^;

ネットが広まって、遠いところにいても、こうしてコミュニケーションできるようになったから、いい時代になったなーと思うよ。
リモートでも、今からでも、語り合えるさ^^

by うしこ (2010-03-27 08:56) 

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