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どっちがおっかない!?中国とアメリカ [活字中毒のトモ]


どっちがおっかない!?中国とアメリカ

どっちがおっかない!?中国とアメリカ

  • 作者: 田母神 俊雄
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/09
  • メディア: 単行本


元航空自衛隊の幕僚長、田母神 俊雄さんと、
中国ウォッチャーとして有名なジャーナリスト、青木 直人さんの共著。
元軍人である田母神さんの、
現場を知り尽くしたストレートで現実的な意見がとても印象に残る 1 冊です。

こういう本を読むと、
こんなふうに軍事の知識を持った筋の通った人が、日本の首相になってくれないかなと
期待してしまうのですが
こういうことを希望すると「軍国主義」とか言われてしまうのかしら。
でもさ、KGB 軍団が政治を牛耳っている某国とか
人民解放軍を指揮下に置いている某国とか
たいていの国は、政治をつかさどる人たちが、
国防のこともきちんと考えているような気がするんですよね。
日本も、そうあってほしいと思います。
だけど、田母神さんのような人でも、首相になってしまったら
今のようには言いたいことをストレートにいえないんでしょうね。
場合によっては失脚させられたり、暗殺されちゃったり。
書籍での意見の発信が一番安全で、形になるのでいいのかも。

タイトルの「どっちがおっかない!?中国とアメリカ」に対する答えは
本書によると「どっちも腹黒いヤツやけど・・・中国やろ」だそうです。
ま、そうですよね。
これからは、大々的な戦争なんて起こらない
武力を磨いて防衛力を誇示するのが大事な時代になる、
だから、日本も早く自分たちで国を守れるようになった方がいい
中国に対しては、アメリカと友好であるカードを使い
アメリカに対しては、中国と協調関係にあるというカードを使って
どちらともきちんと駆け引きしながら国を維持していくべき
というのが大まかな主旨です。
田母神さんの口調は一貫してぶれません。
そして、経験と知識に裏打ちされている為説得力があります。
こんな人がどうして軍事評論家なんて肩書きで人生を過ごしているんでしょうか。
実にもったいない。

ページ数も 202 と、それほど多くないですし、比較的大きな字で書いてあります。
なにより、主張に筋が通っているので
大変分かりやすく、頭に残ります。
日本の現状を認識するのにいい本だと思いますので
興味が涌いた方は是非どうぞ。




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