35歳貯金ゼロなら、親のスネをかじりなさい！

35歳貯金ゼロなら、親のスネをかじりなさい！　～一生お金に困らない２世代マネープランニング～

• 作者: 小屋 洋一
• 出版社/メーカー: すばる舎
• 発売日: 2011/07/19
• メディア: 単行本

ロシア経済政治ジャーナル の管理人北野さんが、この本の著者の無料メルマガを勧めていらっしゃったので
どういう内容が読めるのだろうと思って申し込んでみたら
なんだか申し込みの最後のボタンを押したところで表示されるウィンドウが文字化けしていて
いつも登録ができません。
何度も手間をかけるのも面倒だったので、お金を払って本を買ってみることにしました(アホ)

今の時代、35 歳の人よりもその親の世代の人のほうがお金を持っているので
それを自分の預貯金のように考え、投資の資金に使うといいんじゃないですか？
というのが本書の趣旨のようです。

読んでしまうとどうということはない、と言うか
まあ、そういう親がいる人は気楽でいいよね、と思いました。
世の中の 70 歳くらいの老人のどれほどが、資金を潤沢に持ち
老後を何の心配もなく暮らせるのでしょうか。
親に仕送りを続ける若者はいっぱいいるでしょうし、
手持ちの現金を増やしたいがために、自宅を売却し
それを実の息子に買わせる悪徳不動産ブローカーを間近でみている私としては
潤沢な資金を持ち、それを子供に投資資金として預ける余裕のある親の存在なんて
夢のまた夢って感じです。
老人の貯蓄額は多いかもしれないけれど、貯蓄をしているのは一部の人だけであって
その日暮らしをしている人もいっぱいいるのでは？と思いました。

実親は、借金で苦しんでいるなんてことはありませんが
病気になったりしていますから、治療費をこちらが出さなくてもいいだけ有難いというか
スネをかじれるような雰囲気ではとてもなくて、
なんとか二人で細々と老後を過ごしてくれればそれでいいな～と思ってしまいます。

そういう私はと言うと、相変わらずワーキングプアで、
自分の年収が親の年金額を上回ることは絶対にないだろうと断言できるのですが
だからといって、親のお金を当てにしようとは思わないし
子どもにおんぶされようとも思っていないので
年金をもらうような年になるまでに早死にするのが理想なパターンかも・・・。

目からうろこが落ちるような、画期的な手法が紹介されているわけではないので
お勧めしません。

そういや、よくよく考えれば
仕事がない若者を、親や親戚が家族ぐるみで援助するというのは
賃金の少ない沖縄で生活するための手段の一つであったような・・・？
別に目新しい話じゃないじゃん、と思ってしまうのは
私が沖縄でそういう話を見聞きしているからかもしれません？？
いや、待てよ。私の親も、そのまた親から色々と援助されていたような気がしますね・・・。
たぶん、こういう話は全国的に昔からあったのでしょうが
最近は親世代も貧乏になってきているから、援助できる人も少なくなっていて
こうやって本にして紹介すると「へぇ、そんなテもあるんだ」と新たに気づく人がいるほど
目新しいものになりつつある、というのが真相かも、と思いました。

どちらにせよ、買って読むほどの本ではないです。

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