プーチン最後の聖戦 [活字中毒のトモ]
プーチン 最後の聖戦 ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは?
- 作者: 北野 幸伯
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2012/04/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
北野 幸伯さんの メルマガ を愛読しているのですが、
そちらでこの本が紹介されていたので買ってしまいました。
「買ってしまった」と書きましたが、良い本です。
久しぶりに、時間を忘れて真剣に読んだ本でした。
2012 年 3 月、ロシアで大統領選挙が行われ、プーチンさんが圧勝しました。
そしてもうじき、大統領となって帰ってきます。
そのことが世界的に見て、どういう意味があるのか
それを詳しく解説してくれているのがこの本です。
彼が大統領として帰ってくることは
単純に「一国の大統領の顔が変わった。へー」で終わるような話ではなく
確実に世界中がガラリと変わってしまうような、重大な出来事でした。
この本を読んで良かったと思うことの 1 つに
ロシアの最近の歴史を振り返ることができた、というのがあります。
私はペレストロイカやソ連崩壊をリアルタイムで知っているはずなのですが
実際に見てはいないので、その当時ソ連で何が起こっていたのか
またどうして、ソ連が崩壊した後ロシアがあんなにひどい国になってしまったのか
イマイチはっきりと分かっていなかったのです。
なんとなく「そういうもの」という認識しかありませんでした。
それに表舞台に出てくるロシアの政治家は、
(日本人に言われたくはないでしょうけれど)当時コロコロと顔が変わりましたから
今となっては誰がどの順番で出てきて、いなくなったのか
すっかり忘れてしまっていたのです。
彼らがどんな理由で登場したのかも、あいまいでした。
それが、この本を読んで、久しぶりにスッキリとまとまって理解できました。
社会主義から資本主義になるのって、本当に大変なことだったのですね。
プリマコフさんが元 KGB の人というのも知りませんでした。
新聞に出てくるような人でも、経歴をきちんと知るのは難しいというか
私自身が、そういうことに気をつけて情報を丹念に読んでいないというのが
良く分かりました。
この本と北野さんのメルマガを読むと、ロシアとアメリカはこれからまた仲が悪くなって
プーチン率いるロシアが勝てば、そのうちドルが紙切れになりそうなのです。
プーチンが使える時間は最長で 12 年。
12 年後には、世界は今とは全く変わっていることは間違いないでしょう。
そのときも私が沖縄で心穏やかに居候生活を続けるにはどうしたらいいか
今から考えようと思います。
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