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人と企業の真の価値を高めるヒント [活字中毒のトモ]


人と企業の真の価値を高めるヒント (中公文庫)

人と企業の真の価値を高めるヒント (中公文庫)

  • 作者: 大久保 寛司
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 文庫


会社から「この本を使って勉強会をやるから、読むように」と言われて
しぶしぶ読みました。
顧客満足度を高めるために、
経営者や社員がどのようなマインドを持って仕事をしたら良いかが示されています。
CS の原点がまとめられています。

この本は、もともと 2001 年に出版された
二十一世紀 残る経営、消える経営」というタイトルの本が
単行本化されたときに、名前が変わったもののようです。
ですから、もう 10 年以上も前に書かれた話だということです。
勉強会に使うには、ちょっと古くない?

そういう疑問を封印して本書を読んでみると、割と面白い本でした。
10 年以上も前から「これからは企業が提示した商品を顧客が買わされる時代ではなく
企業がお客様のニーズを引き出して、それに合った商品を作る時代だ」
ということを認識しておられ、
会社内で CS(Customer Satisfaction)の改善に取り組んでおられたようです。
アイ・ビー・エムで CS と言えばこの人!みたいな人だったそうです。
そういう人が「顧客に価値=満足を与えられない企業は 21 世紀に残ることは不可能である」と
ふんぞり返った大企業アイ・ビー・エムで、意識改革を実行したから
アイ・ビー・エムはお客様指向の会社に生まれ変わったと。・・・本当かしら。

他にも、今後の企業経営には強いリーダーシップが必要だと書いてあり、
企業を引っ張っていくには「なにがなんでもやる」という志の強い人が必要だとされています。
全くその通りだと思いますし、いいことだとも思いますが
その例として、バブル崩壊後も終身雇用に固執したという
トヨタの奥田会長(当時)を挙げておられますが
トヨタも派遣社員を雇っていて、業績が悪いときには平気で首切りをしていますから
それほど褒められた会社でもないだろうに、という気がぬぐえませんでした。

この本を使って勉強会・・・気が重くなってきましたよ。
何をどうやって上手いことまとめようか。
いっそのこと参加を辞退する方向で・・・ってのはダメですかね。



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