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100歳、ずっと必要とされる人 ――現役100歳サラリーマンの幸せな生き方 [活字中毒のトモ]


100歳、ずっと必要とされる人 ――現役100歳サラリーマンの幸せな生き方

100歳、ずっと必要とされる人 ――現役100歳サラリーマンの幸せな生き方

  • 作者: 福井福太郎
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2013/05/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


日経ビジネス ONLINE の記事 を読んで、興味を持って購入しました。
100 歳どころか、来年のポストですら怪しい私は
この方がなぜ、100 歳になってもサラリーマンでいられるのか、知りたかったのです。

著者の福井 福太郎さんは、今年 101 歳の現役サラリーマンです。
49 歳で親友に請われて彼の設立した証券会社に入社し
以来ずっと、サラリーマンだそうです。
それまでは何をしていたかというと、大学卒業後に大学の研究室の助手になりましたが
途中で徴兵され、軍人になり、戦争が終わって帰ってきてみたところ、
もう大学の助手としてはスキルも経験も後輩にかなわなかったことから
家業(毛皮の行商)を手伝っていたそうです。

読んでみて強く思うのは、この方が、時代の波に身を任せて自然体で生きておられることです。
100 歳を超えて働き続けられるからには、どんなすごいスキルが?
という質問に対する答えは一切見つかりません。
ただただ、その時の状況に応じて、与えられた役割を精いっぱいこなす人生のようです。
そうしていると周りの人が大事にしてくれ
「ずっと働いてほしい」と言ってくれたと書いてありますが
一生懸命働いても、クビになる人はいるので、
このような生き方は、万人に当てはまるというわけではなく
この方だから可能だったのだと思いました。

日経ビジネスオンラインには、本の紹介ページ もあったので、そちらも見てみました。
そちらでは、福井さんの動画も見ることができます。
「生きるということは、働くこと」だとおっしゃっています。
そう思っていれば、いくつになっても働く先があるもんですかね・・・?
そうとも限らないのではないかな。

というわけで、読んでみても、スカッと気持ちが軽くなったりはしませんでしたが
101 歳まで生きておられる方の言葉は、どれも経験に基づいたもので
心に響くものでした。
現役で時を過ごされた時代が大変長いので、世の中の移り変わりをよくご存じでいらっしゃいます。
70 年以上も前に起こった戦争で徴兵された人の経験談なんて
なかなか聞ける機会はありません。
また、大学での専攻が経済倫理学だったということで、
経済の移り変わりにも敏感でいらっしゃいます。
次の経済システムがどのようなものになるのか、しきりに気にしていらっしゃいました。
そこは私もとても気になります。ぜひ一度、実際にお会いしてお話を聞いてみたいです。




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