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日本成長戦略 40歳定年制 経済と雇用の心配がなくなる日 [活字中毒のトモ]


日本成長戦略 40歳定年制 経済と雇用の心配がなくなる日

日本成長戦略 40歳定年制 経済と雇用の心配がなくなる日

  • 作者: 柳川範之
  • 出版社/メーカー: さくら舎
  • 発売日: 2013/04/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


ちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」を読んだときに、
40 歳くらいで働き方を変えるライフスタイルが紹介されていて、
似たようなテーマの本がないかどうか探したときに、本書がヒットしました。
結論から先に言いますと「微妙」です。

著者は、40 歳定年制を導入すれば、日本経済は雇用の心配が薄れると書いています。
1 行だけ読んでお分かりかと思いますが「机上の空論」に過ぎません。
何も考えずに、40 歳定年制など導入してしまったら、
私なんてすぐクビという世の中が待っているだけではないですか。そんな制度、賛成できません。

著者は「そうじゃないんだ!」と言います。
ですが、その先本書を読み進めても、なにが「そうじゃない」のか
私にはまったく分かりませんでした。
この本の中に、40 歳でクビを切られても大丈夫な方法が書いてあった記憶がありません。
とにかく「まず、やってみよう」とか「既存の制度では限界があるのは明らか」と言っているだけで
具体的に「このような制度だから大丈夫!」と言い切る文言はないように見えます。

新卒で入社した会社を 40 歳くらいで辞めて、別のスキルを磨ける会社に再就職したり
勉強したり、その他の私生活を充実させ、他の会社に転職したり、
同じ会社に戻ったり。
それらを簡単にできる世の中にするには、何をどうしたらいいんでしょう?
それが分かっていれば、私とっくに実行していますが。

そもそも私の場合、すでに新卒の時点でコケていますから、
40 歳までに会社でスキルを磨くようなゆとりはまったくありませんでした。
いつも自分の今までのスキルを食いつぶしながら仕事をしてきた記憶があります。
自分の希望とはまったく関係ない都合で、転職しなくてはいけなかったこともあります。
そういった場合に、自分で仕事を探すのは、厳しいものがあります。
そんな仕事環境で得られたスキルといえば、物事に動じない精神だけです。
みんながみんな、自分の仕事を筋道立てて考えられる人ばかりなのでしょうか。
日々食べていくためだけに仕事をしている人は多くないですか?
そんな状態で、「40 歳定年」とか言われても「なんで望まんのにこんな早くにクビにならなあかんねん」
と思うだけだと思います。その疑問を払拭してくれるだけの理論が、この本にはありません。



タグ:40歳定年制
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