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頭のいい子の育て方 [活字中毒のトモ]


御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方

御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方

  • 作者: 西村 則康
  • 出版社/メーカー: アスコム
  • 発売日: 2013/09/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


日経ビジネス ONLINE で、「高層マンション育ちの子供が "伸びない" 理由」という
いかにも挑発的なタイトルの記事を読みました。
子どもの頃に高層マンションに住んでいると、すぐ外に出て何かに触るということができないし、
風のそよぎも感じられない、音も聞こえない。
五感への刺激が圧倒的に少ないために、身体感覚が自然に鍛えられるべき時期に
十分鍛えられないので、物事をはっきり理解するという感覚や、
学習へのモチベーション、行動力が育ちにくいと言っています。
うーん・・・考えたら、確かにそうかもしれませんね。
一理あると思って、この人の書いた本を読んでみることにしました。

西村さんは、集団指導塾の講師や家庭教師として、2,500 人以上の子どもを
難関中学に合格させてきたそうです。
こういう実績をお持ちだと、こんな本を書けるのですね。
私も塾講師や家庭教師を経験したことがありますが、
教え子にそこまで思い入れがなかったといいますか
そこまでして「合格させなきゃ」とか「成績を上げなきゃ」という思いがありませんでした。
だって、やる気のない子や勉強の嫌いな子には、何を言っても無駄、というか
そこまで勉強って大事なのか、その子にとってもっと他にやるべきことがあるんじゃない?
と思っていたからです。とんでもない家庭教師ですねw
さて、2,500 人以上の子どもに勉強を教え続けてきた西村さんいわく
最近は子どもが「理系脳」かどうかを判断する問題が多く出されるようになっているそうです。
「理系脳」とは、ただ単に計算が解けるだけではなく、
出された問題を解くための知識や道筋を見つけることができる脳だそうです。
こういう脳って、昔は大切じゃなかったんでしょうか?
昔からこういう思考がなければ、物事を深く考えるのは難しかった気がしますが。
入試ではそこまで求められていなかったということですかね?

他にも、「英才教育のほとんどは間違っている」とか「子供の教育に父親は手を出すな」など
著者が長年かけて導き出した「頭のいい子の育て方」がたくさん披露されていますが
正直、あまり感銘を受けませんでした。
もし夫が、普段娘の教育にノータッチにもかかわらず、肝心なところで口を挟んで来たら
私は間違いなくキレます。そんな関わり方、いいとこ取り以外の何物でもないと思うからです。
英才教育も、私は興味がありませんが、英才教育を全く施さなかったわが娘が
その後頭のいい子になったかというと、そうでもない気がするので(爆)
英才教育の有無と頭の良さは無関係だとも思いました。
なんでしょうね、たくさんの子どもたちを見て統計学的に結果を導き出すのと
たった一人のわが子を見るのとは、目線が全く違うからでしょうか。
この本に書かれていることは、我が家にはあまりあてはめても意味がない気がしました。
確かに、家の中は本であふれているし、ガラクタも整理されていないですけれど
・・・たぶんこの状態って、娘の頭の良さに関係しないと思いますよ。
本人が「勉強嫌い」と言い切っていますし。

タイトルが興味を引くのと、家に受験生がいるのとで
こういう本をつい手に取ってしまうのですが、もう読むのを止めようと思いました。
統計学的に導き出された結論をいくら読んでも、サンプルが 1 つしかない我が家に
合うアドバイスはもらえない気がします。




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