窓際OL 会社はいつもてんやわんや

窓際OL 会社はいつもてんやわんや (新潮文庫)

• 作者: 斎藤 由香
• 出版社/メーカー: 新潮社
• 発売日: 2007/03/28
• メディア: 文庫

世の中はオリンピック一色で、私も開会式を 2 回も観てしまいました。
暇だなー、と思ってテレビをつけると、オリンピックが配信されているのです。
いつもはほとんど観ないテレビですが、オリンピックの期間だけは、
NHK の受信料の元が取れています。

さて、斎藤 由香さんのエッセイ 2 冊目ですが、会社の引っ越しの話や
健康食品部で売っているマカのために、なんと原料の産地の視察ということで
ペルーに行ってみたり、窓際ＯＬだからといって気軽に（？）有休をとり、
お母様やお友達と優雅な旅に出かけた様子が書いてあります。
いいなあ。今なら、私も優雅に有休をとって、ソチに出かけてみたいです。
有休は取れるかもしれないけれど、旅費が足りないか・・・。

何とも気楽に読める本で、心が疲れて何もしたくないときにお薦めです。
斎藤さんは「窓際ＯＬ」と言ったって、きっときちんとお仕事されていらっしゃるのでしょうし
お仕事の合間にこれだけ旅行を楽しんで、エッセイも書いていらっしゃる。
充実した日々を楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきます。
そしてこの方、やはり育ちが上品なのでしょう、
ネタが下品でも、文章に下品さがありません。
心にぐさぐさくる感じはかけらもないので、本当に、何も考えたくないときに読むのがお薦めです。

そしてこの本のあとがきを、本書によく登場する、上司の小ネズミ部長が書いてくれています。
たくさんの人が目にする雑誌のエッセイで「小ネズミ」呼ばわりしている上司に
本のあとがきを依頼する。そしてご本人も承諾して、あとがきを書いてくださる。
実に良い人間関係ですね。サントリーって本当に面白そうな会社です。
このあとがきが形になるまでのいきさつは、斎藤さんのエッセイ第 3 弾
「窓際OL 親と上司は選べない」に書いてあります。
部長からしたら「部下も選べへんわ、アホ」と言いたいところかもしれません。

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