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松井秀喜は名監督になれるのか [活字中毒のトモ]


松井秀喜は名監督になれるのか-名将から学ぶリーダーの素養とその分析

松井秀喜は名監督になれるのか-名将から学ぶリーダーの素養とその分析

  • 作者: 久保木善浩
  • 出版社/メーカー: 青林堂
  • 発売日: 2014/09/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」でおなじみの北野 幸伯さんが
ご自身の Facebook ページ で紹介されていた本です。
ちょうど日本シリーズ真っ最中ということもあり、タイトルが面白そうだったので、読んでみました。
著者の久保木 善浩さんは、産経新聞の記者です。
2005 年から 2006 年にかけて、当時ヤンキースにいた松井選手の番記者をされていたそうです。
ですので、おおむね松井選手びいきな内容となっており
「名監督になれるのか?」という問いの答えは「なれる」となっています。

その根拠を「自立の四角形」やら「組織の三角形」、「リーダーシップの円」なる図を使って
述べているのですが、これがどうもピンときませんでした。
四角形の中心に「志(こころざし)」を位置づけ、周りを向上心と人間関係、財力、管理で囲むのが
「自立の四角形」らしいのですが、プロ野球の監督をやろうという人が
これらのベクトルに対する伸びが低いわけがないと思います。
「リーダーシップの円」に至っては、円を分析力、構想力、組織力、説得力の 4 つに分け
それぞれ 3 点満点で成績をつけ、最後にその平均値を
「決断力」の強さとして位置付けるというものですが
3 点満点なので、たくさんの監督の評価をしてみたところで
叩き出された数字はどれも似たり寄ったり。
2.75 の広岡さんと 2.0 の伊東さんって、監督としてそんなに成績に差があるのでしたっけ?
出てきた評価だけを見ると、平均 2.0 取れば、誰でも監督になれるんじゃないか?
そんな印象を持ちました。
唯一納得できたのが「組織の三角形」なのですが
監督を三角形の頂点に据えると、その下に 5 つの重要な役割を持っているメンバーが必要で
彼らがそろわなければ、いかに名監督と言えどもペナントレースを勝ち抜くのは難しい、
というお話でした。そのメンバーは、以下の通りです。
①ヘッドコーチ(トップの足りない部分を補える人)
②チームリーダー(チームをうまくまとめるムードメーカー)
③正捕手
④クローザー
⑤補強選手

これはもうその通りと言いますか・・・この人たちいなかったら、チームはまとまらないので
絶対優勝できないでしょう。
その意味では、正捕手が不在の今年の阪神タイガースが、日本シリーズを制するのは
なかなか厳しい感じがしますね。
この三角形だけは、納得のいく図形でした。

これらの図形は、会社の組織にも当てはめてみることができるそうです。
会社の社長分析や、組織の発展予想などができるらしいです。
当たるかどうかは謎ですが。



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