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日本人の知らない「クレムリン・メソッド」-世界を動かす11の原理 [活字中毒のトモ]


日本人の知らない「クレムリン・メソッド」-世界を動かす11の原理

日本人の知らない「クレムリン・メソッド」-世界を動かす11の原理

  • 作者: 北野 幸伯
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2014/12/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


義両親 & 姪が 2 年ぶりに沖縄に遊びに来ています。
その合間を縫って読んだのが、本書です。

メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」の管理人、北野 幸伯さんの著書です。
この方、本を書くという旨味に完全にはまっていらっしゃいますね。
最初にリリースされた本以来、質がどんどん落ちていっている気がします。
書籍販売って、そんなに儲かるのか。私も書いてみようかしら。
(何を題材に書くのかが、問題です)

世の中は、本当にあったことがありのままに伝えられていることが少ない、というお話です。
ただし、新聞やインターネットの記事を丹念に読んで
事実を客観的にとらえていくと、充分世の中の動きを理解できて
次の時代がどんな世の中になるのかが分かる、という本でした。
ただし、肝心の「次の時代」については多くが語られておらず
2020 年前後に中国のバブルがはじけるかどうかが、
彼の推測の正しさが立証されるカギになりそうです。

まあ、メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」の読者なら、
推測の正しさはあまり関係ないのかもしれません。
もう十分すぎるほど、立証されていますから。
ただ今までの推測があまりに正しいので、もうちょっと先のことも教えてほしいなと
思ってしまうのです。そんなに知りたいなら、自分で調べろ
・・・と北野さんが思われたかどうかは不明ですが、この本では
新聞やインターネットの記事から、情報を拾う方法が解説されています。

本書のあらすじを大まかに書いておくと
まず「世界を大局的にみるための原理」が説明され
次に「大国を動かす真の動機『国益』について」が語られています。
そして「情報は意図的に操作されていること」が書かれています。
この 3 行を読んで「あー」と思われたなら、本書を買う必要はないと思います。

情報をどのように収集して、要るものと要らないものに分けるのかが説明されていましたが
内容に共感する人とそうでない人がいると思いました。
ひょっとしたら、共感しない人の方が多いかも。
これを読んで「なるほど」と思える人って、普段からかなり
情報を上手に集めている人だと思います。
私は割と無駄に情報を集めてから、要らないもの箱を見つめて
どれを捨てるべきかと苦悩するタイプなので
北野さんの情報収集術をほんの少しだけ、本書で観ることができたのは
実はかなりの収穫であったのかもしれません。
この本を読んで、情報の集め方が変わり、自分でもっと上手に先を見通すことが
できるようになるといいのですけれど。

政治経済に興味のない人でも読めるように、くだけた文体で書かれています。
政治への興味を持つための 1 歩としてなら、薦められるかも。





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