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孫子の兵法入門 [活字中毒のトモ]


孫子の兵法入門 (角川選書)

孫子の兵法入門 (角川選書)

  • 作者: 湯浅 邦弘
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2010/02/10
  • メディア: 単行本


孫子の兵法について、本をいくつか読んでみたところ、
湯浅さんの書かれた「孫子・三十六計 ビギナーズ・クラシックス」が面白かったので
湯浅さんの書く孫子をもう少し読んでみようと思いました。
そして見つけたのが、この本です。
本書のあとがきを読んだところ、この本は
孫子・三十六計 ビギナーズ・クラシックス」の校正中に企画が立ち上がったそうで
人生に行き詰まり、失敗を繰り返しながらも
孫子の理論と実践との距離を少しずつ縮めていけるように構想されたとのことです。

第一部: 孫子兵法二十講
第二部: 中国兵法の展開
第三部: 中国の軍神

という構成になっています。
第一部に孫子の兵法の解説が書かれていますが、
第二部や第三部は、孫子そのものではなく、
それが継承されていった経緯の説明や、中国兵学の隠れた系譜の研究となっています。
陰陽五行説や迷信の話などが出てきます。

確かに、物事を知るにはその背景を理解しなくてはいけないと、良く思います。
仕事でもプライベートでも、メールや会話だけでは
「なぜ相手がそれを言ってくるのか」がよく分からないことが多く
背景を理解してようやく言われたことが理解できます。
会社の社内プロセスにいたっては、背景を理解していないと
イレギュラーなことが起こった時に、まったく応用がききません。
なので背景をきちんと理解して、自分なりに内容を腹に落としておく必要があると思うのですが
本書は、孫子についてそのようなプロセスを提供したい本なのかな・・・という印象です。

とはいっても、いきなり陰陽五行説とか戦争神などが登場するので
とても面喰いました。陰陽五行説って、孫子にとってそこまで重要だったんですね。
確かに「孫子・三十六計 ビギナーズ・クラシックス」にも陰陽五行説や易の話が出てきたような?
古い教えですから、そういうことを重視するのが普通だったんでしょうね。

読んでみて、なんだかますます、孫子を簡単には現代で応用できない気がしてきました。
割とシンプルでいい教えのはずなんですが・・・難しいです。



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