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魔女の宅急便(3) キキともうひとりの魔女 [活字中毒のトモ]


魔女の宅急便  3キキともうひとりの魔女 (角川文庫)

魔女の宅急便 3キキともうひとりの魔女 (角川文庫)

  • 作者: 角野 栄子
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/07/25
  • メディア: 文庫


前作では、母のコキリさんからくしゃみの薬の作り方を教えてもらい、
ちょっぴり成長したキキでしたが、人生そうそうまっすぐ順調には進まないようで
心をざわつかせる珍客が現れます。
その名はケケ。キキより 4 歳も年下の少女は、自分も魔女だといい
キキの生活にずかずかと入り込んできました。
そしてコリコの町でのキキの暮らしを脅かし、人間関係も不安定に。
キキの心はどんどん乱されていきます。

このお話はキキの視点で書かれているので、ケケの行動が恐ろしく失礼で
読んでいるこちらも不快な気持ちになります。
ケケは、キキを困らせようとして、わざとキキには多くを語らないまま
キキの周りの人たちを根こそぎケケの味方にしていきます。
その様子がたまらなく不愉快で、どうしてキキがこんな子を同居させているのか
途中で分からなくなりました。けれども、キキってそういう子なんですね。
いい子だけれど、自分が嫌だと思っていることをなかなか言葉にできない。
その辺のところも良く書かれていて、角野 栄子さんてすごい作家さんだと思いました。
別のお話も読んでみようか・・・。

この本にはお話が 12 話ありますが、ケケがいる限りずっと、心がざわざわしたままです。
どうにかして、こいつを追い出したい、ていうか、どうしてこいつとの同居を承諾しちゃったんだろう
他人が飼っている猫なのにどうしてそんなに簡単に「あたしの、猫ちゃんに、なって」
なんて言えるんだろう、などなど、読み進んでいる間中ずっと、イライラさせられっぱなしで
疲れました。

でも今読んでいる 4 巻でも、今のところキキは自分の本心をなかなか言いません。
ケケでなく、キキの性格に疲れてきたかも。

それと、1 巻からの疑問なのですが
魔女のお母さんは、女の子が生まれると、同じ時期に産まれた黒猫を探して
一緒に育てていく。やがて女の子が成長し、猫に替わる大切な人ができ
結婚ということになると、黒猫も自分の相手を見つけて、別れて暮らすようになる、
とありましたが、猫の寿命って、魔女が結婚するまでもたないのでは?
3 巻でキキが 16 歳ということは、黒猫ジジも 16 歳。結構な爺さんだと思うのですが
キキが結婚する頃まで一緒にいられるのでしょうか。
魔法があるから大丈夫、なのでしょうかね?






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