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図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) [活字中毒のトモ]


図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2011/04/23
  • メディア: 文庫


娘が、夏休みの宿題である読書感想文を書くために買った本です。
結局、感想文提出の締め切りまでに読み切れなくて、
過去に読んだ別の本を題材に感想文を書いていましたが(笑)
というわけで、娘が挟んだしおりを引き抜いてしまわないように、気を付けて読みました。
有名なお話ですが、今回初めて読みました。

公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる『メディア良化法』の成立から 30 年。
日本では検閲が合法化され、メディア良化委員会が検閲権を乱用して
書籍や映像作品を無駄に厳しく取り締まっています。そのメディア良化委員会に
たてついているのが図書館。図書館は「図書館の自由に関する宣言」を骨子とした
図書館法に則って、メディア良化委員会と抗争を繰り広げているのでした。
主人公である笠原 郁は、憧れの図書館員を追って図書館に就職し、
戦闘要員として図書特殊部隊に配属されます。

図書館が武装して、蔵書を守るって・・・いったいどんな世の中やねん!
とツッコミを入れたくなりますが、「メディア良化法」の内容を読んで
なんとなく特定秘密保護法を思い出しました。
あながち空想の世界のことだと、切り捨てることができない話かもしれません。
・・・などと少々堅苦しいことを考えながら読み始めて数ページで
とんでもなく軽い、主人公郁と上官の堂上との掛け合いが始まって
これはこれで、かなり読みにくいと思いました。この掛け合い、軽すぎる。
一昔前にはやったラノベみたいです。そう思っていくつかのサイトを調べてみたら
作者の有川さんは、ライトノベルでデビューされたのですね。納得です。
あと有川さんといえば「三匹のおっさん ふたたび」には、
書店での万引きを取り締まるお話が書かれていました。
きっと本が好きな方なんですね。作家さんだから当たり前か。

私は一応司書の資格を持っているので(これが役に立ったことは 1 度もありませんが)
図書館法などという言葉を聞いて「懐かしい」と思いました。
ただし、その全貌を把握しているかといわれると、全くそのようなことはなく
理解度でいえば郁の方が上かもしれません。司書の授業ってとてもつまらなかったのです。
しかも自分が通っていた大学の夜間コースを受講して資格を取ったので
授業中よく寝ていましたね・・・。あれほど実践向けじゃない授業はそうないと思いました。

台詞が軽い・・・登場人物が軽い・・・と気になりつつ読み始めましたが
20 ページほど読み進むころには、それにも慣れて、話の続きが気になるようになりました。
このシリーズ、あと 5 巻も出ているようです。読み始めたころは続きなんて
買うことはないと思っていましたが、読了後すぐに続きを Amazon で購入してしまいました。
どんな続きを読むことができるのか、今から楽しみにしています。


図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2011/04/23
  • メディア: 文庫






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U3

現実になったらどうしよう。
ああ、本を読む楽しみが。
発禁本となると特に触手が・・・(笑)
by U3 (2015-09-06 11:47) 

うしこ

>U3 さん

そうですね「触るな」と書いてあるボタンは
押してしまいたくなりますもんね(笑)

いつまでも、このネタが笑いごとで済む世の中でありますように。
by うしこ (2015-09-06 13:22) 

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