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おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? [活字中毒のトモ]


おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書 431)

おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書 431)

  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2014/04/09
  • メディア: 新書


大世界史 現代を生きぬく最強の教科書」を読んだときに、池上さんは
「大学ですぐに役立たないことを学ぶのは大切だ。
一般教養(リベラルアーツ)をもっと大事にしたほうがいい」
と熱く語っていました。そんな池上さんが教養と名のついた本を出しておられるのを知って
読んでみることにしました。

池上さんの考える教養とは次のようなものだそうです。

①宗教
古代の人々が世界の成り立ちを理解するために使った宗教を知ることは大切。
②宇宙
宇宙を知るという営みは「自分がどこから来たのか」を知ることにつながる。
③人類の旅路
人類がどのようにして世界に広がったのかを知ることは、自分自身を知ることと大きく関係している。
④人間と病気
病気によって人間が進化してきた背景を知る。
⑤経済学
現在の世の中の仕組みを知るためには、必要な学問。
⑥歴史
過去を記した歴史をどのように捉えればいいのかを考える。
⑦日本と日本人
日本とは何か、日本人とは何かを突き詰めて考える。

そして上記 7 項目を章に分けて、本当に大学で「パンキョー」が実施されているかのように
池上教授の講義が収められています。

人に面と向かって「一般教養としてこれが大事だ」というのは、なかなか難しいことだと思うのです。
この年までだらだら生きてきても、自分が学んだものが、どこでどう活きてくるのか
実際に物事が起こってみるまではわからないです。
それに現代社会では、企業は新卒の社員にも即戦力を求める傾向が強くて
新人を一から丁寧に育てる根気強さみたいなものはなくなっています。
なので今娘に「経済学大事だから、ちゃんと勉強しておけ」とは、口が裂けてもいえない。
また、パンキョーの経済学の時間におおっぴらに寝てばかりだった私には
池上先生の言葉は新鮮で、7 つの講義を大変興味を持って受けることができました。
本当に、大学の講義・・・いや塾の講座みたいで、文章が分かりやすいのです。
パンキョーを池上先生に教えていただけたなら、四半世紀前の私も眠っていなかったかも?
いやタイトルが「大人の教養」だから、この年になって読んだのが良いのでしょうね。


おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書 431)

おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書 431)

  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2014/04/09
  • メディア: 新書



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