私の死亡記事 [活字中毒のトモ]
「出世する人、しない人の1ミリの差」の中で紹介されていた本です。
2000 年に文藝春秋が企画したプロジェクトだそうです。
たくさんの著名人に「自分の死亡記事を書いてください」と依頼をして
記事と一緒に、指定がある場合は顔写真も送ってもらうという企画でした。
その結果、102 名の著名人がご自身の死亡記事を書いてくださったようで
それが 1 冊の本にまとまっています。
1 人ずつの死亡記事はそれほどページ数が多くないので
空いている時間にちょっとずつ読むのにお薦めです。
読んでみると、知っている方の記事はそれなりに興味深く読みましたが
知らない方の記事は内容が頭に入りづらかったです。
逆に印象に残ったのが、102 の死亡記事にパターンが見られたことです。
・死亡記事を自己アピールの場として使う人
・人に看取られて死にたい人
・自分の死など、公にせず、ひっそりと死にたいと思っている人
・死亡記事ですら、ユーモアに変えて、他人を楽しませてくれる人
だいたいこの 4 つに分けられます。
読んでいて面白いのはもちろん
「死亡記事ですら、ユーモアに変えて、他人を楽しませてくれる人」
の記事で、個人的には荻野 アンナさんや森 まゆみさんの記事が面白かったです。
あと男性は腹上死希望の方が複数いらっしゃいました。
希望はあくまで希望ですからね。
実際に亡くなられた方の死亡記事で、あけすけに「腹上死」と書かれているものは
ほぼないと思いますが。
また企画当時からもう 17 年も経過しているので
この記事を書かれてから実際に亡くなられた方も多く、
その方たちの実際の死亡記事がどのような内容だったかも、興味があるのですが
さすがに不謹慎な気がして探す気にはなれないのでした。
タグ:私の死亡記事 死亡記事を自分で書く
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