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コーヒーが冷めないうちに [活字中毒のトモ]


コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに

  • 作者: 川口俊和
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2015/12/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


新聞に広告が出ていて「4 度泣ける」と書かれていたので、読んでみることにしました。
でも泣けませんでした。

<Amazon の内容紹介から抜粋 ここから>

とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった

1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
3.過去に戻れる席には先客がいる
その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、
そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ

めんどくさいルールはこれだけではない
それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる

喫茶店の名は、フニクリフニクラ

あなたなら、これだけのルールを聞かされて
それでも過去に戻りたいと思いますか?

<Amazon の内容紹介から抜粋 ここまで>

これはライトノベル・・・?
まずは登場人物の名前が頭に入りにくいのがネックだと思いました。
流とか計とか数とか・・・人の名前だというイメージがないので
覚えるのに苦労し、そのせいで登場人物の特徴もつかみにくかったです。

「過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない」とありますが
登場人物が過去に戻って、別れる恋人にかける言葉を変えたリ
会うのを避けていた妹に会ったりするのは
現実を変えるためというよりは、過去の自分の行動を恥じて
それを挽回したいからなのです。
この設定がとても嫌いといいますか、
どうしてみんな、もっと自分の行動に責任を持たないのだろう?と思ってしまいました。
人に言葉をかける時とか、口を開く前にどうしてもっと考えないのだ
会うのを避けていた人が亡くなったからといって、
どうして過去に戻りたいなんて思うのだ
自分が会うのを避けていたために、もう 2 度とその人に会えなくなった
それは自分の責任なので、自分できちんとその事実を受け止めないといけないのでは?
百歩譲って、軽々しくきつい言葉を投げつけるのは構わないとして
それを過去に戻ってやり直そうと思ったりしないでほしいのです。
言われた方の、された方の身にもなってほしい。私が厳しいのですかね?

というわけで、全然共感もできないし、泣けもしないお話でした。
個人的にお薦めしません。


コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに

  • 作者: 川口俊和
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2015/12/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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