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遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか [活字中毒のトモ]


遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか: 人生は何で決まるのか (平凡社新書)

遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか: 人生は何で決まるのか (平凡社新書)

  • 作者: 橘木 俊詔
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2017/12/17
  • メディア: 新書


子育てをしていたころは、貧困が連鎖する、とか
収入が高い家庭の子の方が成績がいい、とかは、ただの結果論だと思っていました。
家庭が貧しいほうが、やりたいことをあきらめなくてはいけない確率が高いから
行きたい学校にも行きづらいだろう
収入が低いと、子供を塾に通わせるお金が無くなるから
学力が高くないのもうなずける
だけど、親がきちんと勉強を見てやることができれば塾代はいらないし
やりたいことをするための道は一つではないから
工夫をすれば望みを捨てなくてもいいんじゃないか・・・と思っていました。
でも、違うんですね。

本書では、人がどのような境遇にあれば成功するのかを、
次の 5 つに分けて検証しています。

1. 遺伝
2. 能力
3. 環境
4. 努力
5. 運

この本を読んで分かったことですが、遺伝は思ったほど気にしなくていいというか
親からどのような遺伝をもらったとしても
育てられ方や受けた教育によって多くがカバーできるようです。
SES(社会経済的地位)の低い家庭(下流階級)に産まれた子どもが養子に出されて、
SES の高位か中位(すなわち中上流階級)の家庭に育てられたとき、
IQ は下流階級よりも 18 ポイントの上にあることが分かった。
つまり、IQ に関して、育てられた環境が良ければ、
知能そのものが上がる可能性がある、という文章が印象的でした。

また社会経済的地位の低い人が貧困になる確率は確かに高いのではあるが、
IQ の低い人が貧困になる確率の方がはるかに高い、というところも
思わずメモを取ってしまったほど気になりました。
さらに、私って IQ いくつくらいあるんだろうということが気になって
思わずその場で IQ テスト を受けてしまったほどです。
そうしたら そこそこ良い結果 が出てしまって
IQ が高いと貧困になる確率が低いのに、私の給料どうしてこんなに低いんだろう?
と一瞬考えこんでしまいましたが
よくよく考えれば、日本一賃金が低い地域で
それをメリットととらえた企業が設立した会社に入社して働いているのですから
それは当たり前ですね。
もっと年収を上げたければ、働く場所を変えればいいだけのことでした。
望んでこの地に置いてもらっているのに、
低年収について考えても意味がありませんでした。

また私が新卒の頃はとても不景気で、なかなか就職が決まりませんでしたが
そういうのは「運」が悪かったということになるでしょうか?
運が悪ければ、その他の要素でカバーすればよいこと、という意見は
今考えればまあ、その通りなのですが
若いころは視野も狭かったので、選択の幅を広げられなかったようです。



遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか (平凡社新書860)

遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか (平凡社新書860)

  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • メディア: Kindle版



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