クラシック・ラブ [活字中毒のトモ]
クラシック・ラブ ベティ・ニールズ選集 10 (ハーレクイン・イマージュ)
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2016/08/11
- メディア: Kindle版
コミックがステキだったので、原作も読んでみました。
原作が発表されたのは、1992 年のようです。
また作者のベティ・ニールズさんは 2001 年にすでに亡くなられているのですが
お話は彼女の経験をベースに書かれているので
時代背景が少し古いです。
そういうところも含めて、クラシックかも。
このお話の主人公は、ペーシェンスという女性ですが
頭が良く、気立ても良いのに、残念なことに美人ではありません。
おまけに、親代わりの大叔母姉妹は投資に失敗して、財産をほとんど失ってしまったので
美人でもなく財産もない彼女の行く末を、身近な人々はとても心配しています。
そんなある日、大叔母たちが住んでいた屋敷をしばらく借りたいという人が現れます。
借り手はオランダ人の外科医ユリウス・ファン・デル・べーク。
医学に関する書籍の執筆に専念するため、屋敷を借り、
雑用係としてペーシェンスを雇い入れたいと言います。
雑用係の仕事なんて、今はないでしょうね。
時代背景が一昔前のせいか、何となくゆったりした気分で読めます。
原題は "An Old-Fashioned Girl" ですが、
「クラシック・ラブ」という邦題が、しっくりきます。
それにしても、ヒロインの名前がペーシェンス(Patience)とは!
私がこんな名前を付けられたなら「勝手に変な希望を込めるなよ!」
と怒りたくなりますし、古臭い感じだなあとも思ったのですが
ちょっと調べてみた ところ、最近でも、なくはない名前なのですね。意外。
そしてお話のヒロイン、ペーシェンスは
名前の通り忍耐強くて、気立てが良いのです。
ただ、美人ではない。そのことだけがネックなのに、
それは彼女の人生に大きな影を落としています。
だけど最終的には、彼女の気立ての良さに惹かれたイケメン医師から
「愛している」と言ってもらえる。
ハーレクイン小説は、こういう時代劇的な安定感があるところが好きです。
クラシック・ラブ ベティ・ニールズ選集 10 (ハーレクイン・イマージュ)
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2016/08/11
- メディア: Kindle版
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