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未来年表 人口減少危機論のウソ [活字中毒のトモ]


未来年表 人口減少危機論のウソ (扶桑社新書)

未来年表 人口減少危機論のウソ (扶桑社新書)

  • 作者: 高橋 洋一
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2018/11/02
  • メディア: 新書


愛国のリアリズムが日本を救う」が面白かったので
高橋さんの著書をもう 1 冊読んでみました。

すでに人口減少が始まっている日本ですが
2065 年には 8,800 万人まで減り、そのうち 4 割近くが 65 歳以上になるらしいです。
総人口の 4 割近くが 65 歳以上って、世も末じゃん?と思いますよね。
でも高橋さんは「大丈夫!」と言います。
その根拠やいかに・・・?

ただ「大丈夫!」と言われても、困るのですけれど
そこは高橋さんなので、きちんと分かりやすいデータをいくつも提示したり
具体的な解決策を提示しながら話が進んでいきます。
ただし、本当に大丈夫と思えたかどうか、と言われると
そうでもない、というか、
結局年金は「破綻」はしないけれど、もらえる量は少なくなるので
私のように、これから老人になる人間は
老後に備えてきちんと貯蓄をしなければならないし
生涯働くことを考えて、今から 2 足、3 足の草鞋を履いておかなくてはいけない。
サラリーマンでいられるうちは、その準備期間だと思って
今から色々と試行錯誤を重ねてね、という内容でした。うーん。

あとはね、「子供をコストと考える親はいない」という項がありましたが
これ、ウソだと思います。
というか、私は子供を完全にコストだと思っていたというか
贅沢な趣味だと思っていました。子どもはお金が払えなかったら産めない、贅沢品です。
婚外子も OK な風潮になれば、出生率ももう少し上がるのでは?
みたいな意見が書かれていましたが、
こんな贅沢品、私だったらシングルマザーでは育てる気にならないよ。

また高橋さんは移民反対で、単純労働は AI に置き換えることを
推奨されていらっしゃるのですが
言語については AI に任せることを考えずに、
人間が、複数か国語をマスターすることを勧めておられます。
言語の幅が大きいと、自分の世界がものすごく広がるからだそうです。
この意見、非常に興味深いです。
私は計算が苦手なので、電卓が代わりに計算してくれれば、それで十分じゃないか
と考えがちなのですが、実はそうではないというか
数学的思考が別のところで役に立つことを、年を取ってから痛感しました。
たぶん、高橋さんも同じことを言っておられると思います。
AI が発達すれば、人間が言語を覚えるなんてことしなくても
翻訳機で解決できそうな・・・と思いますが、たぶんそうではないんですよね。
人間が複数言語をマスターすることは、
言葉が分かるという一面だけのメリットではなく、
複数の面からさまざまなメリットがあると。
確かに、英語に抵抗がないだけで、海外に出かけるのをしり込みしなくなりますからね。
出かけるだけでなく、英語の情報もあっさり読む気になりますし。



未来年表 人口減少危機論のウソ (扶桑社新書)

未来年表 人口減少危機論のウソ (扶桑社新書)

  • 作者: 高橋 洋一
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2018/11/02
  • メディア: 新書



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