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日本の生き筋ーー家族大切主義が日本を救う [活字中毒のトモ]


日本の生き筋ーー家族大切主義が日本を救う

日本の生き筋ーー家族大切主義が日本を救う

  • 作者: 北野 幸伯
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2018/12/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」の発行者、北野 幸伯さんの新刊です。
これまでの本とはちょっと違う感じでした。
日本人の働き方を変え、少子高齢化を解消して
日本に明るい未来をもたらす方法が、具体的に書かれています。
北野さんが昔から言い続けてきたこともたくさん書いてありますが
プラス最近分かったことや思いついたことなどもまとめた 1 冊となっています。

本書によると、戦後の日本人は、天皇や軍を崇拝できなくなったので
代わりに会社を心のよりどころにしました。ところがバブルがはじけて、
会社はもはや、自分が信じてついていく存在ではないことが分かり
何を信じたらいいのか、わからなくなっているのが現状です。
北野さんは次の心のよりどころとして「家族大切主義」を掲げています。

家族・・・これも崩壊している感はあるのですが、会社よりはマシ?
確かに、家族を大切にしようと思ったら、心や経済的な余裕が必要で
そのためには、ブラック企業になんか勤めないほうがいいですし
家事の負担は少ないほうがいいに決まっています。
だけど、生涯未婚率と離婚率はどんどん高くなっていますし
毒親に育てられた人もたくさんいらっしゃるので
家族って心のよりどころにできるかな・・・。
それができるのは、一部のラッキーな人に限られる気がします。

いいなと思ったのは、住宅補助の話で
子どもをたくさん産めば、国が住宅ローンを肩代わりしてくれる、
というアイデアです。
これをやってくれたなら、私もあと 2 人くらいは確実に子どもを産んで
仕事をしないで、毎日観察日記をつけていたと思います。
あー・・・だけど、シングルマザーだったら、働かないとダメか。
でも、家があるのとないのとでは、ゆとりが全然違います。

「政府が少子化を必死で解消しようとしていないのは、
解消する必要性があまりないから」と言っている高橋 洋一さんとは対照的で
北野さんは
政府が「少子化問題解決は最重要課題だ」と自覚し
海外の成功例を参考に、成果のあるプランを立案し
実行すれば
少子化問題を実際に解決できる、と言い切っています。

北野さんのステキなところは、1 度聞いただけでは突飛に思えることでも
根拠を粘り強く説明して、多くの人の理解を得て
一大ムーブメントを作れるところです。
この人がいなければ、一般的な日本人は、国際戦略というものをほとんど理解できず、
世界情勢から取り残されたままだったと思います。
さて、今回提唱された家族大切主義、流行りますかね?



日本の生き筋ーー家族大切主義が日本を救う

日本の生き筋ーー家族大切主義が日本を救う

  • 作者: 北野 幸伯
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2018/12/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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