オニババ化する女たち [活字中毒のトモ]
*読み応え 70点
*コストパフォーマンス 80点
論点があちこち飛びまくっているので、突っ込みどころが多いですが、
おもしろい本です。
著者は疫学者で、海外生活の長い人のようです。
元ダンはブラジル人だそうです。
オニババって一体・・・?と思うのですが、この本は
セックスと出産が女性の身体に与える良い影響を伝える本のようです。
で、昔の日本では、セックスや出産を十分に経験できなかった女性は
年老いてからオニババと化し、山にこもって若い男性を襲っていたのだとか。
現在の社会では、セックスの経験の少ない、満たされない女性は
老いてオニババになることも許されず
性格のきつい、自分のことばかり話す「かまってもらいたがり」のおばちゃんに
なってしまうそうです。
そうならないためにも、セックスをたくさんしましょう!出産を楽しみましょう!
自分の身体の声に、もっと耳を傾けましょう!!
という、女性に向けてのメッセージです。
「負け犬」と呼ばれる女性だって、彼氏がいれば大丈夫(だって、セックスできるでしょ?)、とか
若いころから結婚相手が決まっていたほうが、身体のためにいい!とか
才能のない女性に結婚相手を紹介する「お見合い」が廃れているのは惜しい!とか
学生だって、子供を産んでいい!周りがサポートすれば大丈夫!とか
セックスにはもっと時間をかけろ。欧米のセックスなんて参考にしちゃダメ!とか
子供にきちんとセックスについて教えろ。親は子供の前でセックスしたっていい!とか
現在の性教育や性の現実とはかけはなれた主張がてんこもりなんですが
結構面白いです。
でも実践すると、どんな結果が出るんだろうか。
「14 歳の母」になる娘をサポートせねばならんのか?
まぁ、別にいいけど・・・。
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