Sgt. Frog Volume 1 [えいご/EIGO/英語]
Sgt. Frog Volume. 1 (Sgt. Frog (Graphic Novels))
- 作者: Mine Yoshizaki
- 出版社/メーカー: Tokyopop
- 発売日: 2004/03
- メディア: ペーパーバック
*読み応え 50 点
*コストパフォーマンス 30 点
Guba で見かけた「ケロロ軍曹」(英語の字幕付き)が
意外と面白かったので、コミックを買ってみました。(<どこまでアホなんだか)
なにがって、コミックに 1,439 円払う自分のアホさ加減に嫌気が差します。orz
まず開いてみて、おもしろかったのが、コミックの後ろに
「こちらは後ろ側です」
という但し書きが、書いてあることです。
さらに、
「コミックの正しい読み方」
なる説明が。
どんな順番でコマを読めばいいのか
絵付きで説明が書かれていました。
訴訟対策か?
だって、こんな説明、日本の漫画で読んだことありませんよ。
さて、どんな英語の表現を見られるだろうとわくわくして
表紙を開きましたが、
読了した感想は 「イ・マ・イ・チ」 でした。
まず、残念なのは
擬態語がほとんど英語化されていないこと。
そのせいで、場面の雰囲気が半分ほど伝わっていません。
「ドーン」とか、「がばっ」とか、「どじゃーん」とか
・・・やっぱ、難しいですかね。
でも、これが分かるのと分からないのとでは、
伝わるイメージが全然違うと思うのです。
また、コミックには訳者の名前が一人分しか書かれていませんが
この翻訳は、おそらく複数の翻訳者が担当し
後でまとめられたものと思われます。
おかげで、話の内容が 3 割ほど伝わりにくくなっています。
担当された翻訳者の方の、タイトなスケジュールで
必死で仕事する様子が目に浮かぶようです。
おいたわしい。
いつぞや私が気になっていた
恐怖の大王の娘(アンゴル・モア)の台詞「てゆーか + 四字熟語」に関しては
「てゆーか」に決まった訳がついていませんでした。
場面の状況によって、色々な訳に変化しています。
"I mean" とか、"What do you call it" とか。
やっぱりなあ。
「てゆーか」は彼女の口癖ですので
何か決まった訳を付けて、必ず出した方がいいと思うのですが
やっぱ、名前が載るプロでも無理かあ。
ううむ。
あと、同じくモアちゃんがケロロを呼ぶときの
「おじさま~」
が "Uncle" になってる!!
この「おじさま~」は
単に、年上のおっさんを慕って呼んでいるだけだから
"Uncle" じゃないと思うんだけど・・・。
この英訳を読んだとある人 は、
モアちゃんのことを「ケロロの姪らしき人」だと思っているみたいだ。
やっぱり・・・。
元ネタと思われる、「カリオストロの城」のクラリスは
英語版ではルパンのことを「おじさま」と呼ばずに
"Lupin"と呼んでいるみたいです。
参考: Michael House さんのスクリプト
おじさま~、ですか。
翻訳が難しい言葉ですねえ。
強いて訳せば "Mr. Keroro" とか?
そんなこんなで、
日本の文化がどれだけ正確に海外に伝わっているのか
非常に不安になった一冊でした。
翻訳って、つくづく難しいと思います。
ふと思ったんですが、
「さんまのSUPERからくりTV」に時たま出演されている
ロバート・ボールドウィンさんだったら、
ケロロ軍曹のコミックにどんな和訳を付けてくれるんだろう。
私がスポンサーなら、是非お願いしたいんですが。
英訳や和訳って難しいよねぇ(^_-)-☆
直訳は出来ても、実際の意味合いが伝わらないなんてさぁ(^^ゞ
by かねごん (2007-08-05 02:02)
>かねごん
そう、意味が伝わってなくちゃ、訳とは言えんのですわぁ。
難しいのよ・・・(-_-;
でも、そこがまた、楽しかったりするんですが。
by うしこ (2007-08-05 08:14)