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中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日―一極主義 vs 多極主義 [活字中毒のトモ]

中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日―一極主義 vs 多極主義

中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日―一極主義 vs 多極主義

  • 作者: 北野 幸伯
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2007/09/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


*読み応え  60 点
*コストパフォーマンス  50 点

ロシア在住の国際関係アナリスト、北野 幸伯さんの 2 冊目の著書。
ややこしい世界情勢を、わかりやすい言葉で説明しています。

私は、彼のメールマガジン 「ロシア政治経済ジャーナル」 をずっと読んでおりまして
今回、彼の新しい本が出版されたということで、早速読んでみました。
・・・が、メルマガ全部読んでいる人なら、この本は買わなくてもいいかも。orz
今まで出したメルマガの集大成みたいな本です。

本書では、国家のライフサイクルの存在を説明し、
アメリカと中国、ロシア、日本、インドが
現在ライフサイクルのどの辺りにいるのかを解説していきます。
そして、

1. アメリカ国内の石油含有量はあと 11 年で枯渇すること
2. アメリカが多大な赤字にあえいでいても、破産しないのは、ドルが基軸通貨だから

という事実を元に、世界のさまざまな国が
なんとかしてアメリカを覇権国の地位から引きずりおろして
自国がより多くの富を得られるように行動している様子を
とても分かりやすく解説しています。

本書によると、現在アメリカと中国は
石油争奪戦の真っ只中で、
アメリカは武力で
中国は外交で
それぞれ中東の石油を自分のものにしようと必死で動いているようです。
で、アメリカが中東を押さえた後で、
米中戦争か日中戦争が始まるだろう、というのが彼の予測です。

予測・・・というよりは充分な根拠に基づいて導かれた
じつにクリアな未来図です。
戦争は・・・嫌だな・・・と思ったところで
戦争にならなかったら、アメリカはハイパーインフレ
日本は超が何個あっても足らないくらいの超デフレスパイラルに陥るそうです。
どっちにしても、暗い未来です。


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