SSブログ

スイッチ [活字中毒のトモ]


スイッチ (宝島社文庫 607) (宝島社文庫 607)

スイッチ (宝島社文庫 607) (宝島社文庫 607)

  • 作者: さとう さくら
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2008/04/11
  • メディア: 文庫



*読み応え: 90 点
*コストパフォーマンス: 100 点


那覇⇔東京の飛行機の中で読んだ本。

主人公の晴海苫子は 26 歳独身、フリーター、そして処女。
本好きで頭も良かったのに、短大を主席で卒業後も就職先がなく
バイト先も「愛想が悪い」という理由でクビになってばかり。
もちろん、友達もいません。
彼女は、周りを取り巻く全ての環境が嫌いで
ムカついた人を瞬時に消せる「スイッチ」を常に捜し求めています。
そんな彼女が、バイト先やふらりと立ち寄った喫茶店で
年齢も性別もさまざまな人と出会うことによって
心のよりどころをつかんでいくお話。

陳腐なサクセスストーリーとは違う、
現代の若い人たちの生活が上手く書かれた本です。
今の世の中の鬱屈した雰囲気を、
こんなに文章で上手く表してある本に出会ったのは初めてかも。
エンディングはどっちつかずな気がしますが、逆に現実はこんなものなのかも。

引き込まれるように、ぐいぐい読めます。
飛行機の中、2 時間暇ってときにうってつけの本でした。
旅の友としてお奨め。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0