スイッチ [活字中毒のトモ]
*読み応え: 90 点
*コストパフォーマンス: 100 点
那覇⇔東京の飛行機の中で読んだ本。
主人公の晴海苫子は 26 歳独身、フリーター、そして処女。
本好きで頭も良かったのに、短大を主席で卒業後も就職先がなく
バイト先も「愛想が悪い」という理由でクビになってばかり。
もちろん、友達もいません。
彼女は、周りを取り巻く全ての環境が嫌いで
ムカついた人を瞬時に消せる「スイッチ」を常に捜し求めています。
そんな彼女が、バイト先やふらりと立ち寄った喫茶店で
年齢も性別もさまざまな人と出会うことによって
心のよりどころをつかんでいくお話。
陳腐なサクセスストーリーとは違う、
現代の若い人たちの生活が上手く書かれた本です。
今の世の中の鬱屈した雰囲気を、
こんなに文章で上手く表してある本に出会ったのは初めてかも。
エンディングはどっちつかずな気がしますが、逆に現実はこんなものなのかも。
引き込まれるように、ぐいぐい読めます。
飛行機の中、2 時間暇ってときにうってつけの本でした。
旅の友としてお奨め。
2008-07-11 05:19
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