本当はヤバイ！韓国経済

本当はヤバイ!韓国経済―迫り来る通貨危機再来の恐怖

• 作者: 三橋 貴明
• 出版社/メーカー: 彩図社
• 発売日: 2007/06/15
• メディア: 単行本

＊読み応え： 60 点
＊コストパフォーマンス： 50 点

世界経済がヤバそうですが、韓国経済はもっとヤバいらしいです。

本当にヤバイ!中国経済―バブル崩壊の先に潜む双頭の蛇 を書かれた
三橋貴明さんの著書。
本当はヤバイ!韓国経済 の方が、若干古いです。
2 冊一緒に買って、まとめ読みしました。
（本当にヤバイ!中国経済 の書評は こちら ）

三橋さんいわく、「韓国経済は既に崩壊している」とのことです。
副島隆彦さんよりは、語り口は丁寧ですが
かなり、歯に衣着せぬ文章が並んでいますので
読み手によって、好き嫌いが分かれるかも。
購入する場合、その辺りにご注意ください。


近年、韓国経済はこのような悪循環に陥っているそうです。

輸出企業不振
↓
経常収支赤字化
↓
国内の資金不足
↓
短期外債急増
↓
資本収支黒字増加
↓
ウォン高
↓
輸出企業不振へ戻る

これにより、経常収支や資本収支などが赤字となっていること
さらには粉飾決済が経常化している恐ろしさや
加工業が盛んな国なのに技術力を日本に頼っていること
人件費が高いこと
子どもを海外へ留学させる親が激増していること
海外へ逃避する国民が急増していること
それに伴ってウォンが恐ろしいスピードで海外へ持ち出されていること

などを指摘し、「この国の経済、既に死んでるだろ」という結論を導いています。
本書が出版されてから 1 年が経ちまして、最近はだいぶウォン安になったようですが
上述の悪循環を断ち切ることは・・・できるのだろうか。
ウォン安はウォン安で、またまずそうな気もしますね。
いずれにしろ、日本の近くの国々はどこも大変なようです。
海外逃亡かぁ。
できるものなら私も・・・とは思いますが
今はどこに逃げても安全な国はなさそうですね。