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春になったら苺を摘みに [活字中毒のトモ]


春になったら苺を摘みに (新潮文庫)

春になったら苺を摘みに (新潮文庫)

  • 作者: 梨木 香歩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 文庫


西の魔女が死んだ (新潮文庫) を書かれた、梨木香歩さんのエッセイ。
梨木さんが 20 代の頃に、留学していたイギリスでお世話になった
下宿の女主人ウェスト夫人と、夫人の数々の知り合いに囲まれた
梨木さんの交友記です。

本書を読む限り、梨木さんは自由に住む場所を変え、
世界各国に短期滞在しながら暮らしていらっしゃるようです。
うらやましい限り。

本書には、9 話のエッセイが入っていますが
どのお話も、始まりが唐突で
入り込むのにちょっと時間がかかりました。
なので、私の中ではなんとなく不完全燃焼で
あまり良い感想を書けそうにありません。
本書の最後に書かれてある清水真砂子さんの「解説」を読んだほうが
はるかに本書のことが分かると思います。

ですが、梨木さんの書かれる小説のベースがどこにあるのかが、
なんとなく分かる一冊でした。
彼女は、いつも世界中を旅しながら
よそ者の視点で、現地の人や風景を鋭く観察する人だったのです。
なんとなく、西の魔女のおばあちゃんと
イメージがだぶりました。

世界中にはいろんな人種がいて
いろんな性格の持ち主がいることを
改めて教えてくれる本です。
興味のない人は、まったく面白くないと思います。
仕事で海外によく行っていたり、
一度でも海外に長期滞在したことのある人なら
共感を抱きながら読めるかもしれません。
というわけで、読者が少し限定された一冊です。
興味がある方はどうぞ。



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