出航だよ

出航だよ つれづれノート（１９） (角川文庫)

• 作者: 銀色　夏生
• 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
• 発売日: 2010/09/25
• メディア: 文庫

銀色 夏生さんの「つれづれノート」第 19 弾。
今回は、前作からのインターバルが短いです。
それだけで、夏生さんがいろいろと
精力的に動いていらっしゃるというのが良く分かるような気が。

この「つれづれノート」では、夏生さんは実に 20 年振りに作詞・作曲をして
Twitter で公募した、有名ではない人にアレンジや歌を担当してもらい、
Web で配信するという企画を進めていらっしゃいます。
このために、会社も立ち上げたとか。
ここ数年ないくらい、エネルギッシュな銀色さん。
477 ページ全部がパワフルです。

Twitter を上手く使って、見知らぬ人とコンタクトを取る銀色さんを見て
Twitter ってこういう風に使うツールだったのかー、と納得しました。
どうりで、私が使ってもあまり面白さが分からないわけです。
何かを始めるための垣根を低くする為のツールなんですね。
何かを始めようと思わない人にとっては、ただのつぶやきのオンパレードで
見ていても面白くもなんともないもののようです。
自分のつぶやきも・・・他人の為になるつぶやきじゃないと意味ないし。

あと、娘さん（カーカ）のものぐささが際立っていて、
銀色さん、彼女を育てるのに確かに苦労してる・・・と
今回のつれづれを読んで初めて思いました。
今まで、どっちかっていうと夏生さんに振り回されるカーカの方が気の毒だと思ってたので。
親子でも、夫婦でも、どっちかがエネルギッシュだと、
もう一方がその人に引きずられていってしまうので
詩を生み出すエネルギーにあふれた夏生さんに育てられているカーカは
親に適応していくうちに、ものぐさになっちゃったんじゃないかと。
ですが独りで住んでいても、母親が帰ってくるまで洗濯をしない娘って絶句です。
そこまでものぐさに育ってしまうもんなのか。
私なら、そんな娘耐えられないww
あんまり家の手伝いをしない娘ですが、カーカよりましかも。
ちゃんとお風呂洗ってくれるし。
自分の娘の良さを、変な形で再認識しました。

そんなカーカ、夏生さんの書いた詞を歌うようですよ。
彼女の CD は Amazon で予約可能です。

ハイネ/神聖な想い

• アーティスト: 山元バンド
• 出版社/メーカー: Image Quest Interactive Inc.(DDD)(M)
• 発売日: 2010/12/08
• メディア: CD

うがった見方をすると、このつれづれは、
CD の宣伝の為に出版されたんじゃないかという気もしなくはないのですが
元気な夏生さんに励まされたいという人は、読んでみてください。

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