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時間は実在するか [活字中毒のトモ]


時間は実在するか (講談社現代新書)

時間は実在するか (講談社現代新書)

  • 作者: 入不二 基義
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/12/16
  • メディア: 新書


意味深なタイトルに惹かれてふらふらと購入しました。
タイムマシンの秘密なんかが書いてあるのかと思って(アホ)
興味本位で買ったのです。
ですが、内容が想像以上に難解で、ずっと放置していた本です。

イギリスの哲学者、ジョン・マクタガート(1866 - 1925)が唱えた
「時間の非実在性」について細かく検証し
筆者なりの新たな論理を打ち立てる本です。

私の場合、そもそも、マクタガートって誰よ?ってなところから始めなければいけません。
このお方、なんと 1908 年(今から 100 年以上前)に
「時間の非実在性」という論文を発表した人だそうです。
時間を「過去」「現在」「未来」と区切ったときに
この一区切りずつをつないでいるのは何なのかとか
時制的な観点には矛盾はないのかとか
・・・もうワケが分かりません。

筆者の入不二 基義さんの文章は分かりやすく
本の構成として最初にどのような展開をしていくかを書いてくださっているので
ギリギリのところで最後まで読みきることが出来たのですが
そうでなければ、まったく雲をつかむような内容で
考えると頭から煙が出そうな話でした。
途中で何度、読むのを止めようと思ったことか。
時間って難しいんですね。

そして、本書のタイトルである「時間は実在するか」という問いかけに対し
入不二さんは「時間は実在するかという問いは、失効する」
という答えを出していらっしゃいます。ひー。
そうくるんですか。もう時間について考えるのは、やめることにしましょうかね。

たまには、こういう哲学書もいいものです。
でも、本当に「たまに」です。

読んでもタイムマシンの謎は分かりませんでした。
そりゃ当たり前ですね。
哲学について、静かに思考したい人にお奨めの本です。
逆にそれ以外の人は、読むと頭が痛くなるかも。



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