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英語が会社の公用語になる日 [活字中毒のトモ]


英語が会社の公用語になる日

英語が会社の公用語になる日

  • 作者: 工藤 紘美
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2011/04/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


翻訳会社「テンナイン・コミュニケーション」の代表取締役、工藤 紘実さんの著書。
本書の帯には「楽天株式会社 三木谷浩史氏推薦!」と書かれています。ほほう。
社内公用語が英語の会社の社長からお墨付きをもらった本とは
興味をそそられますね。

タイトルの通り、ある日突然、英語が社内公用語になった会社で巻き起こる
一連のどたばたが描かれた本です。
新社長の就任に伴い、社内公用語が日本語から英語になった、株式会社アドバンス。
社員は戸惑いながらも、その事実を受け入れ
自分のキャリアパスを探っていきます。

本書で書かれている「社内公用語が英語になったことで起こるドタバタ」が
もういかにもありそうな話で、イメージが容易に頭に浮かびました。
英語を苦にして、優秀な社員が辞めたり、
社員食堂ではメニューを読むのに時間がかかるため、長蛇の列が出来たり。
日本語だけで仕事が出来た時と比べると、
やっぱり面倒くさいことこの上ないと思いました。
だけどそうしないと、世界の果てまで顧客を探しにいけないのです。
この「世界の果てまで顧客を探しに行かないといけない」と言う事実が
もう終わってるな、って感じなのですが
現実問題として、そうしないと売上げが上がらない世の中なので
これからは、本書で書かれているように、戸惑いを感じながらも
仕事を英語でしなくてはいけないんでしょうね・・・。

本書では、英語が社内公用語になったという事実をポジティブに受け止めた社員が
自分のキャリアパスを見直し、成功をつかんでいきます。
果たしてそれが、すべての人に当てはまるかはわかりませんし
何より、単なるフィクションなので、実際にはこうも上手くいく訳がないような気もしますが
何事もポジティブに受け止め、自分が出来ることを精一杯するのが大事という
重要なメッセージが伝わってきました。

また著者の工藤さんの本業が通訳だからでしょうか
日本語にしても英語にしても、とても読みやすいです。
読み手に伝えたいことは何か、と言うことが良く考えられて書かれた本だと思いました。
日本語と英語が入り乱れているのですが、
どちらもそれほど違和感を感じずに、すっと読めます。
こういう本ってなかなかないです。
また、本書に出てくる英文スピーチは、
Web サイトから無料でダウンロードできるようになっています。
英語が社内公用語になるというテーマの普通の本だと思っていましたが
ストーリーを楽しむだけではなく、英語の勉強も少し出来ます。

あっという間に読める本ですので、普段読書が好きではない人にもおススメです。

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コメント 2

著者の工藤紘実です

ご紹介ありがとうございました。世界の果てまで顧客を探しに行くっていい言葉ですね。
by 著者の工藤紘実です (2011-07-19 19:22) 

うしこ

>工藤さん

ご来訪&コメントありがとうございます。

著者ご本人からコメントをいただけて、非常に嬉しいです。
本書が著作第 1 号と伺っていますが、これからも是非頑張ってください。
by うしこ (2011-07-20 06:12) 

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