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国家の自縛 [活字中毒のトモ]


国家の自縛

国家の自縛

  • 作者: 佐藤 優
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 単行本


国家の罠」を読んだときにかなり面白いなと思ったので、本書も購入していたのですが
3 年も寝かせていたようです。
こういう本は、興味があるときに読むと面白くて、あっという間に読んでしまいますが
世界情勢なんて考えたくもないときは、放置が続きます。
そしてその間に、情勢はすごいスピードで変わっていき
本を読む頃には時事ネタがすっかり「過去の出来事」になってしまっています・・・。
ダメですねぇ。
本書にいたっては、寝かせている間に文庫本まで出てしまいました。

国家の自縛 (扶桑社文庫)

国家の自縛 (扶桑社文庫)

  • 作者: 佐藤 優
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2010/03/31
  • メディア: 文庫


どうせ読むなら、こっちを買ったほうがよかった・・・。

さて本書は、2005 年に発行されていますので、今から 7 年前にはネタが新鮮でした。
7 年前というと、娘がまだまだ小学 1 年生のかわいい子どもだった頃で
そんなに前のこと、何があったか覚えていない・・・と思って Wikipedia も見てみたんですけれど
結局、2005 年がどのような年であったのか、あまり記憶が蘇ってきませんでした。
しかも、著者の佐藤さんはその間に外務省をクビになってフリーになっていらっしゃる。
当時とあまりにも状況が違いすぎます。
こういう本は、本当に、買ったらすぐに読まないといけません・・・。

この本は、産経新聞の、現在は常務取締役でいらっしゃる斎藤 勉さんが佐藤さんと対談して
内容をまとめた本です。
対談ですが、斎藤さんの質問は短くまとめられていて
まるで佐藤さんが独りで話しているかのように、とうとうと進んでいきます。
対談なのに、一人で書いた本のようです。
新聞社の方だけあって、まとめ方が上手だと思いました。

ロシアとの外交、私だったらこうするのに、とか
靖国問題に対して、中国にはこういう姿勢を貫くのが良い、とか
当時日本が直面していた外交問題に対して鋭いメスが入れられています。
どの問題に対しても、色々な側面から物事を見られていて
しかも「自分はこうする」と決めたらそれを律儀に守っていくような一本気の人
という印象を持ちました。視線がぶれません。
本当は、こういう人こそ外務省の一線で活躍していただきたいのですが・・・
こういう人だからこそ、クビになっちゃったんでしょうかね。
世の中上手くいきませんね。

時事ネタとしてはすっかり古くなってしまって、面白くなかったのですが
佐藤さんの時代を読む視点がすばらしいと思ったので
彼の近著を読んでみることにします。




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