SSブログ

美しい国へ [活字中毒のトモ]


美しい国へ (文春新書)

美しい国へ (文春新書)

  • 作者: 安倍 晋三
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 新書


安倍さん、お帰りなさい。ってことで、読んでみました。
6 年も前に出版された本なのですが、
6 年前というと、ちょうど安倍さんが第 21 代自民党総裁に就任した年です。

読んでみると、安倍さんのお父様も政治家だったということで、
子どもの頃から政治が身近にあったようです。
子ども時代に、おじいちゃんの家がデモ隊に囲まれる経験をする人は、なかなかいないですよね。
こういう特殊な経験をするから、世襲がスムーズなのかもと思いました。
腹黒い人たちばかりだと思われる政界にも、
安倍さんに言わせると、「闘う政治家」と「闘わない政治家」がいて
マスコミはみんなまとめてこき下ろしているけれど、
マスコミの伝えることがすべて正しいとは限らない、という意見も
子どもの頃から、おじいちゃんやお父さんが語った生身の言葉が
メディアを通してどのように伝わるかを良く知っているから言える意見だと思います。

このような背景を持ち、世界の一流の政治家とたくさん会い、
日本がどうしたら「美しい国」になるだろうかと考えるのは
相当に骨が折れることだと思いました。
体力と知力が必要です。そりゃ、身体も壊します。

色々なことをきちんと考えていらして、好感の持てる本ですが
少子化の章だけは、なんとなく理想論的で同調できませんでした。
「子育ての価値は損得を超える」と言われても、
そんなこた十分分かっていても、お金がなかったら無責任にホイホイ子どもなんて産めないよ。
年金も、お金を払っているのだから、もらえるのは当たり前で、
払った分の 2 倍のリターンがあると言われても、実際にその金額で生活できるのかというと
それはまた別の話だと思いました。
・・・待てよ、こういう身近な話が、一番有権者にとって大事なことかもしれません。
だから選挙の論点になりやすいし、マスコミもこぞって政治家をたたくわけですね。

4 人も 5 人も子どもを産めた 50 年前と、1 人しか産めない今とでは、
いったい何がそこまで違うのか。
気持ちとしては子沢山は憧れだったんですがね・・・経済的にどう考えても無理でした。
私のおばーなんかは、7 人産んで、結構豊かに暮らしていましたから
今生きていたら、その秘訣をぜひとも教えてもらいたかったです。



nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0