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統計学が最強の学問である [活字中毒のトモ]


統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である

  • 作者: 西内 啓
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2013/01/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



読書ブロガー Sanchai さんの記事 を読んで、面白そうだったので購入しました。
本書を買う前に、Amazon で目次も読んで、これなら私にも読めるかもと思ったのですが
結論から言うと、私の脳みそでは内容の把握力がイマイチのようです。
ですが本書を読んでいる最中に、日経ビジネス ONLINE で読んだ記事には
「ビジネスパーソンの間で統計学がブーム」であると書いてありました。
統計学・・・人気だったのですね。

さて本書は、7 つの章で構成されており、内容は以下のとおりです。
第 1 章: なぜ統計学が最強の学問なのか?
第 2 章: サンプリングが情報コストを激減させる
第 3 章: 誤差と因果関係が情報学のキモである
第 4 章: 「ランダム化」という最強の武器
第 5 章: ランダム化ができなかったらどうするか?
第 6 章: 統計家たちの仁義なき戦い
最終章: 巨人の肩に立つ方法

章ごとのタイトルだけ見ると、読みやすそうに見えませんか?
実はこれが曲者でした。バリバリの文系であり、実際にこの目で見たものしか信じない私は
もとから、統計で出た数字というものを、イマイチ信用していないのです。
質問を変えれば、同じ人から取ったデータでも、全然違った結果が出てくるのでないかとか
そもそもランダム化したデータを見たところで、目の前の問題を本当に解決できるのかとか
余計なことばかり考えます。
確かに、子どもを東大に入れた人の体験記を読んでも役に立たない、というのは分かりますが
私の子どもは 1 人しかいないわけで、
統計で取ったデータが丸ごと教育に役に立つとはとても思えません。
また、データを集めただけでは意味がなく、それを読み解く技術が必要とか
そもそもデータを集める際にノウハウが必要とか
なかなか大変な話だと思いました。
統計学・・・私にはムリだわ。

ですが、このロジックを理解できれば、行き当たりばったりの生き方をしなくてもよく
今の世の中をうまく泳ぎきれるというか、統計学を制するものが世界を制するというのも
あながち嘘ではないと思いました。
統計学・・・分かればもっと生きるのが楽になりますかね。分かれば・・・。
だいたい、世の中には意味不明なアンケート結果が溢れすぎているのです。
「心筋梗塞で死亡した日本人の 95% が生前ずっとこの食べ物を食べていた」
この食べ物は「白飯」であるという結果を導き出すアンケートとか・・・アホじゃなかろうか。
そういう意味では確かに、得られたデータをどのように読み解くか、
またその結果にどのようなコメントを添えて世の中に公開するか
そこを上手に考えられる人が、世界を制するのでしょうね。
昔は政府とマスコミがそれをとても上手にやっていたけれど、
最近は「ちょっと待て。そのデータの見せ方はおかしいでしょ」と突っ込める人が
ネットを通じて無料で意見を公開できるようになったので
知らず知らずのうちに誘導されてしまうことが、徐々になくなってきてはいますが
データを読み解く力がないと、
情報が溢れている社会で正しい情報得るのが難しそうです。
それは十分に分かりましたが・・・さて、私に出来るかしら。
世界を制さずに、底辺に落ちていく自分の姿が脳裏に浮かびましたが、大丈夫かしらね?






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コメント 4

Sanchai

すみませんでした。嗜好に合わない本をご紹介したようですね。
ただ、私も自分で統計学をやり直すよりも、むしろ自分の子供たちには、
数学の勉強が必要な理由の1つとして、統計リテラシーは強調したいと
思います。
by Sanchai (2013-05-19 17:36) 

うしこ

>Sanchai さん

いえ、とてもよい勉強になりました。
私には理解が難しい本でしたが、統計学が実際の世の中に役に立っているというか、知らないと損をする世の中になっていることは、よく分かりました。
by うしこ (2013-05-19 22:25) 

哲学見習い

 久保田博士は「利己的な遺伝子」のほうがはるかに面白かった。確率密度関数に対する筆者の一皮むけた思考を注視するといっていた。
by 哲学見習い (2013-07-16 23:35) 

うしこ

>哲学見習いさん

ご来訪&コメントありがとうございます。
by うしこ (2013-07-17 10:30) 

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