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悪女になりたい [活字中毒のトモ]


悪女になりたい―彗星のいたずら〈3〉 (シルエット・ディザイア)

悪女になりたい―彗星のいたずら〈3〉 (シルエット・ディザイア)

  • 作者: エリザベス ベヴァリー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 新書



悪女になりたい (ハーレクインコミックス)

悪女になりたい (ハーレクインコミックス)

  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2013/11/11
  • メディア: Kindle版


このお話には、他に 2 つのスピンオフがあります。
ひとつは「美女は天才がお好き」、そしてもうひとつが「ギャングと結婚?」。
ですが不思議なことに、このお話だけ、主人公の年齢が違います。
お話には 15 年に一度、町を訪れる彗星が出てきて、
彗星が訪れている期間に起こる不思議な出来事が書かれていますし
3 つのお話の主人公はそれぞれ同級生という設定になっているので
このお話だけ主人公が若いとか、ありえないと思うのですが
原作を読むと、原作ではこのお話の主人公も 30 歳なので
コミックの作者が、主人公はもっと若いほうが良いと思った様子です。
しかも小説で読んだ主人公の容姿とコミックの絵はだいぶイメージが違います。
この 3 作、コミックの作者はみんな違う人なのですが
できれば同じ人が 3 作ともコミックを描いたほうが良かったんじゃ・・・?
そうすれば、コミックだけでもイメージと設定を統一できたのでは?

インディアナ州南部の小さな町、エンディコットで生まれ育ったカービー・コノートは今年で 30 歳。
両親を亡くした後、投資のわずかな配当で食いつなぎながら
室内装飾の仕事を軌道に乗せようとして頑張っています。
そして、もう 1 つ頑張っていることが「脱処女」、そう、カービーは
彼氏いない歴 = 年齢の女性で、このまま干からびるのは御免だと
たいへん焦っているのでした。ただ、誰でもいいというわけではなく、
真実の、永遠に続く愛を夢見て、彗星にもその願いをかなえてくれるように願い
そのまま 15 年が経ってしまいました。

エンディコットを 15 年おきに訪れる、ボブ彗星。
ボブ彗星が訪れる年に、エンディコットで産まれた人は、
次に彗星が訪れる 15 歳の年に、彗星に願いをかけると
その次に彗星が訪れる 30 歳のとき、その願いがかなうと言われています。
さてカービー 30 歳の年、今年もボブ彗星がやってくるのですが
彗星は永遠に続く愛を与えてくれるのか・・・?

もっともらしい設定(そうでもない?)なのに、ボブ彗星は実在しないようです。
本当にこんな彗星が 15 年ごとに訪れて、
まじめな人が突然奇妙なふるまいを始めたら、かなり楽しいひとときが送れます。
ハレー彗星なんて、次回は 2061 年ですからね、私絶対生きていないです。
そんな周期で来られても、おかしくなりようがありません。

カービーの恋のお相手、ジェームズ・ナッシュは
ハーレクインならではの「今年度の全米一魅力的な男性」だそうですから
彗星の願いの叶えっぷりがハンパないことがお分かりいただけるかと思います。

あったら楽しいけど、ありえないお話。
絵で見てしまうよりは、文字を読んで妄想する方が楽しいお話です。



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