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認知症になった私が伝えたいこと　[活字中毒のトモ] [編集]

作者: 佐藤雅彦
出版社/メーカー: 大月書店
発売日: 2014/11/20
メディア: 単行本

50 代でアルツハイマー病と診断された佐藤雅彦さんが、自身の日常生活や
認知症を発症している人の気持ちなどをつづった本です。
佐藤雅彦さんというと「ピタゴラスイッチ」を監修されているメディアクリエイター
がまず思い浮かびますが、この本の著者は同姓同名の別人です。
認知症当事者の会「三つの会」の代表や
「日本認知ワーキンググループ」の共同代表を務めておられます。

この本を読んでみてまず思ったのは、世の中の人ってもしかして
私よりずっと脳みその活用具合がいいのかも？ということです。
本書で佐藤さんが「最近の困りごと」として挙げられている出来事のうちいくつかは
私もできないことがあります。
例えば「言葉がすぐに出てこない」とか「判断ミスが多くなった」とか。
認知症って、知らない間にじわじわと症状のステージが上がっているのかもしれません。
それで周りが「明らかにおかしい」と気づく頃には、もうかなり症状が進んでいるのかも。
早くから医療機関を受診して治療を受ければ、症状をコントロールできるのかもしれない
という気がしてきました。問題は本人がどの段階で気づいて受診するかですね。
機会があったら脳ドッグ受けてみようか・・・。

認知症当事者の生の声を、興味深く拝読したのですが
1 点、自動車の運転を自分でしたいという思いには共感できませんでした。
判断ミスが多いのに、自分で運転したいって、そんな責任感のないことで
大丈夫なんでしょうか？自分で運転するよりは、自動運転の車が早く世の中に出るような
働きかけをしていく方がベターだと思いました。

また本書は校正が甘く、誤字脱字が目立ちます。
次回刷りなおす時には、もっときちんと校正をした方がいいと思うのですが
出版社によって校正の良しあしってあるんでしょうか。
↑こんな本題とは全く関係ないことに興味を持ってしまうほど、目立つのです。
直せるなら、直した方がいいと思います。

認知症になった私が伝えたいこと