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美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学 [活字中毒のトモ]


美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学

美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学

  • 作者: 越智 啓太
  • 出版社/メーカー: 実務教育出版
  • 発売日: 2013/08/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


夫と会話している間に、ひょんなことから
美人は平均的な顔立ちの人より生涯賃金が 2,400 万円高い」ことが話題になりました。
2,400 万円といったら、マンションくらい買えるかもです。
理由が分かれば、私の生涯賃金を 2,400 万円アップさせる方法も分かるかも?
いや、美人だからという理由だけで生涯賃金が上がるのなら、整形すればいいだけか。

おもしろそうなトピックだと思って、関連本を買って読んでみることにしました。
1 冊目は、心理学者の越智 啓太先生の本です。
日本人が書いた本の方が読みやすいかな・・・と思って購入したのですが
ぱっと読んだだけでは、内容が余り頭に入ってきませんでした。
というのも、外見の良しあしがさまざまな要素に与える影響を検証するのに使ったデータが
非常に読み取りにくいもので、
ぱっと見ただけでは「何故これを比較しているか」よく分かりませんでした。

例えば「出会い系」パーティで男女 2 人を引き合わせるのに、どうして
" コンピュータが選んだ最適なパートナー" である、という嘘をつかなくてはいけないのか
全然理解できませんでした。
大ウソをついてランダムに男女を組み合わせただけなのだから
「最適と紹介された人より美男美女を相手に選びたい人が多い」という結果が出るのなんて
当たり前じゃないでしょうか。
本当にコンピュータで最適なパートナーを選んで組み合わせたのに
それでも別の美男美女の方が好き、という人が多ければ、納得がいくのですが。

データの取り方もそうですが、そこからはじき出された結果にもがっかりでした。

・美人はそうでない人よりも頭もいい傾向にある
・スタイルのいい人は、そうでない人よりもチップを多くもらえる、
・ヒッチハイクで止まってもらえる可能性も高い
・バーで笑顔でいると声をかけられる可能性が高い

美人は頭がいい、というのはちょっと意外でしたが
その他の事実については「そんなの当たり前じゃん」としか言いようがありませんでした。

心理学というよりは、統計学のようで
データをたくさん使って、実験の結果を淡々と述べている本です。
この結果をもっと色々な視点で分析すると、また別の結果というか
美人の秘密を探れるかもしれないのにもったいない、と思いました。
いや、待てよ。どんな分析をしたとしても「美人は得」という事実は揺るがないかもしれませんね。
いや、絶対揺るがないでしょう。そうであれば、分析するだけ無駄かも。

また私は「平均顔」というものもイマイチ理解できず
色々な顔を重ねていくと美しい顔が出来上がる背景が分かりませんでした。
顔を重ねていくだけだったら、パーツがどんどん大きくなるだけじゃないの?(たぶん違う)

この本を読んだ限りでは、美人だから生涯賃金が高いのではなく、
生涯賃金が高い人たちは眉目秀麗な人が多い、と考えるのが正しい気がします。
あと美人だとチャンスがたくさん与えられるので、選択の幅が広がるのかも。
声をかけてくれる人が増えるなら、それだけビジネスチャンスも多くなる、ということです。
統計データによると、姿かたちの良さで注目度が上がれば、その分成績も上がるらしいですし。
そういうことが重なって、
一般人よりも高い賃金の仕事を手に入れる確率が高くなるんだろうなと思いました。


美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学

美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学

  • 作者: 越智 啓太
  • 出版社/メーカー: 実務教育出版
  • 発売日: 2013/08/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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