任侠浴場 [活字中毒のトモ]
最近飛行機に乗る機会があったので、機内で読もうと思って購入しました。
本当は文庫になるのを待っていたのですが
旅に出るときには、やっぱり楽しい小説を読みたいと思い、Kindle 版を購入しました。
Kindle のデータなんだから、文庫本並の価格にしてくれてもいいのに
・・・世の中厳しいですね。
さて今回は、さびれた銭湯を立て直すお話です。
任侠シリーズも 4 作目となり、だんだん時代劇みたいになってきました。
つまり、型が決まっていて、最後はハッピーエンドで終わるので
安心して読めます。
いつものように、阿岐本親分の五厘下がりの兄弟分である永神が
やっかいな相談事をして、親分がそれを見事に解決してくれます。
やっかいなことが、さらに大きなもめごとに発展しないかどうか
代貸の日村は、いつもの通りはらはらするのですが
今回はなんと、親分に「1 日何もしなくていい」と言われて
無理やり暇な 1 日を過ごしています。
ひたすら頭の中を空にして、リラックスることを「学習」する日村さん。
普段は相当いろいろなことを心配して、苦労されていらっしゃいますが
リラックスすることも苦労のうちとは・・・大変です。
人たらしの阿岐本親分が大好きですが、
日村さんがいてくれるからこそ、阿岐本親分は思う存分
やりたいことができるんでしょうね。
ですがそういう今があるのは
「逆らうやつを皆殺しにしかねない雰囲気」だった若いころの日村さんを
阿岐本親分がうまく教育したからですから
やっぱり親分、すごい人です。
面白くてあっという間に読んでしまい
お話が終わったときは「あれ、もう終わりなの?」と思いましたが
本書の登録情報を見てみると、単行本で 357 ページもありました。
そんなふうには思えないほど、すごい速さで読み進むことができます。
2018-11-03 10:34
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