郵便配達人 花木瞳子が盗み見る [活字中毒のトモ]
発言小町 で「二宮敦人の本を読んで泣いた」というトピックを見かけて
二宮敦人さんの作品を読んでみたくなりました。
探してみたところ、Kindle Unlimited で読めたのが、この本でした。
ですがこの「花木瞳子」シリーズは、ミステリーで
決して「泣ける」ようなお話ではありませんでした。
主人公の花木瞳子は、郵便配達人です。お酒が大好きな彼女は、
ほぼ毎日、おでん屋「さなえ」で常連と飲んだくれながらも
翌朝にはすっきりと酔いを醒まして、バイクに乗り
元気に手紙を届けています。そんなある日、彼女はある家に
家主と同じ名前の差出人から郵便が毎日届けられていることに気づきます。
好奇心にかられて、配達すべき封書の中身を盗み見てしまう瞳子。
でも、そこに書かれていたのはたったの一行。「あなたは誰ですか?」でした。
罪のない人が何人も死ぬ、後味の悪い作品でした。
泣けるどころか、まったく惹かれないお話でした。
今なら「最後の医者は桜を見上げて君を想う」も
Kindle Unlimited でダウンロードできるので
こちらを読んでみるべきだったかも。
読む順番を完全に間違ったようです。
ただ、読み進めていくうちに引き込まれるというのは、
小町のトピ主が書いていた通りで
私はこの本を飛行機の中で読みましたが、時間を忘れて読みふけりました。
飛行機の中で読む本としては、合っていると思います。
ただ、グロテスクな描写が多いので、そういうのが苦手な方にはお勧めしないです。
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