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3秒でバランスシートが読める本 [活字中毒のトモ]


3秒でバランスシートが読める本

3秒でバランスシートが読める本

  • 作者: 中村 儀一
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2016/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


公認会計士と税理士のライセンスをお持ちの、中村 儀一先生の著書。
Kindle Unlimited でダウンロードして読みました。
この本をダウンロードした履歴を見ると、1 年半ほど前。
長いこと寝かせてしまいました。
Kindle Unlimited は 10 冊分しかデータを保持できないので、
そのうち 1 冊分が 1 年半占領されていたとなると、忌々しき話です。
最初は会計の知識がなかったので読みづらかったのです。
途中で放棄しても良かったのですが、簿記の勉強を始めたところ
何が書かれているのかようやく分かるようになり、この度読了しました。
簿記がちょっと分かると、内容の理解が早くなる本です。
なので「3 秒で読める」とは言っても、土台の知識がなければ無理な話でした。

賃借対照表を大きく 6 つの構成要素に分けて、
これらの構成要素の比率によって、パターンを 6 つに分け、
このタイプに当てはめることによって、
会社の経営状況を瞬時に把握することができる、という理論です。
6 つの構成要素は以下の通り。

1. 現金預金
2. 流動資産
3. 固定資産
4. 流動負債
5. 固定負債
6. 純資産

構成要素の比率を見て、会社が以下のどのパターンに当てはまるかを確認します。
慣れれば 3 秒でできるそうですよ。
ただし、バランスシートはきちんと複数年分用意して比較しないとダメです。

1. 債務超過
2. 自転車操業
3. 安定経営
4. 成長経営
5. お金持ち経営
6. 金満経営

そして会社というモノは、必ず 1→6 の順番で進化し
ステージを飛ばして進化することはないそうです。
やるべきことを着実にやり遂げ、やってはいけないことをやらないことが大切
逆に退化(転落)は一気に起きると書いてありました。

KKD(勘と経験と度胸)とか DBK(どんぶり勘定)、GNN(義理・人情・浪花節)
という耳慣れない略語が出てきて、読むのにちょっと苦労しました。
第 5 章で実際の企業のバランスシートがいくつか説明されていますが
本書が発行されたのは 2016 年 1 月なので、
もっと最近のバランスシート分析を見たくなりました。
自分で見ろってか。
新版として「会社の状態がひとめでわかる! バランスシートは箱型で読みなさい EXCELテンプレート付」という本が出ているらしいので、そちらを読むといいかもしれません。

あと巻末に、箱型バランスシートを瞬時に自動作成してくれる Excel シートへの
リンクが張ってあるのですが、
リンクをたどるとその先のページは現在無効になっているので
アクセスしない方がいいです。



3秒でバランスシートが読める本

3秒でバランスシートが読める本

  • 作者: 中村 儀一
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2016/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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