SSブログ

ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか [活字中毒のトモ]


ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか (青春新書インテリジェンス)

ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか (青春新書インテリジェンス)

  • 作者: 熊谷 徹
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2015/08/04
  • メディア: 新書


最近会社で「生産性」という言葉がよく出てくるようになったので
そういや「生産性が高い」って、
ただ丁寧な仕事をしていれば得られる結果でもなかったよな、
ということを思い出し、生産性について理解を深めてみようと思い立ちました。
本書はそのために読んだ本の第 1 弾です。

著者は、元 NHK 局員で、現在はミュンヘンに在住の熊谷 徹さんです。
ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか」を書いたのと同じ方です。
本書が出版されたのは 2015 年 8 月だということで、少し古い感はありますが
今も、ドイツの生産性が高いのは変わっていないと思います。
Web で見つけた「労働生産性の国際比較 2021」によりますと
2020 年の時点でドイツの時間当たりの労働生産性は日本と比較して
約 1.5 倍高いという結果が出ています。

熊谷さんによりますと、その理由は
監督官庁が厳しく監視して、労働時間を制限しているからだそうです。
ドイツ政府は、企業に対し社員に最低 24 日間の休暇を取らせることを義務づけ
1 日 10 時間を超える労働を禁止しているそうです。
なんとうらやましい。
短い労働時間でちゃんと結果を出せば、生産性は上がるんですね(そりゃそうだ)

一方で、社員が休暇を取っている間、バックアップ要員はいるけれども
仕事の進み方は当然遅いし、サービスの質も悪くなるそうです。
質の良いサービスは効率を上げるためには「無駄」なのですね。
またドイツ人は、サービス以外のことに関しても「無駄」だと判断して
ばっさり切り捨てることが多いので、
発明はうまいのにそれがビジネスに結びつかないとも書いてありました。
確かに、アメリカなんかは一見無駄に見えることでもたくさんトライして
そのうちの一握りが大きなビジネスに結びついているように見えます。
つまり、無駄だらけ。
そうであっても、生産性はドイツより若干高いです。
なにをどうやって生産性に結びつけるのか、方法は 1 つではないようです。



ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか (青春新書インテリジェンス)

ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか (青春新書インテリジェンス)

  • 作者: 熊谷 徹
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2015/08/04
  • メディア: 新書



コメント(0) 
共通テーマ:

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント