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天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ [活字中毒のトモ]


天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

  • 作者: 北野 唯我
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2019/01/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


Amazon にお勧めされて買いましたが・・・この本は
タイトルで人を惑わして、とんでもない結論を導かせる予感がします。
たぶんタイトルにつられて、たくさんの人が手に取ります。
読みやすいので、たくさんの人が読了して
何となく分かった気になって、とんでもない脳内変換をして
世の中を滅茶滅茶にしそうです。

本書の主人公、青野トオルは、CANNA という会社で広報を担当する 35 歳。
天才肌の女性創業者社長に惚れ込み、起業に加わって 10 年。
かつては飛ぶ鳥を落とす勢いだった会社ですが、ここ 2 年ほど
新しい事業がコケ続けています。
カリスマ社長の上納アンナもそろそろ終わりでは?
社内でもそんな声が聞こえるようになったある日、
同僚と飲んで酔っ払ったトオルは、忠犬ハチ公の銅像に語り掛けたところ
なんとハチ公が返事をしたのでした。

・・・これは「夢をかなえるゾウ」のパロディか何か?
妻に龍が付きまして・・・」を読んだときにも思いましたが
どうして 2 つの方言を混ぜて、犬にしゃべらす必要があるのかが分からない。
関西弁と東北弁がまざった言葉を話すハチ公(ケン)が変すぎて
どうしてもお話に集中できませんでした。

また本書はもともと ブログ だったそうで
ブログだけ読んでおけば、ここまで不快にならなかったと思います。
お金を払ってしまったことで、不快度が増しています。
買う前に立ち読みをすべきでした。

著者の北野 唯我さんは、この本を足掛かりに、
何か新しいビジネスを企画されていらっしゃるのでしょうか。
そう思わずいられないほど、この本は読みやすく、かつ結論があいまいで
読み手にさまざまな思い込みをさせる本です。
おそらく、大半の読者が「自分は凡人だ」とか「自分は天才だ」と
勝手に自分を何かのタイプに当てはめて、本書の内容を勝手に脳内変換して
自分とは違う人たちを貶めたり排除したりする手助けとして使うはずです。
ものすごいインパクトのある本です。インパクトがあるのに
この本には確固たる結論がほぼありません。
なので、印象だけが独り歩きして、世の中に大きな影響を与えると思います。
怖い本だわ。



天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2019/01/16
  • メディア: Kindle版



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