SSブログ

超人ナイチンゲール [活字中毒のトモ]


超人ナイチンゲール (シリーズ ケアをひらく)

超人ナイチンゲール (シリーズ ケアをひらく)

  • 作者: 栗原 康
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2023/11/20
  • メディア: 単行本


沖縄タイムスで掲載されていた書評を読んで、面白そうだと思って購入しました。
紙の本、久しぶりかも。
著者は栗原 康さん。東北芸術工科大学非常勤講師で専門はアナキズム研究だそうです。

とても口語体の本で、逆にちょっと読みにくいなと思いながら
気が乗るとたくさん読めたりして、なんとか読了にこぎつけました。
読んだ後から思えば、年表もちゃんと書いてあるし、
話の途中でちょいちょい人物紹介もされているところが、親切な本です。

フローレンス・ナイチンゲールが偉業を成し遂げることができたのは
彼女が貴族でハイパーお金持ちだったから、というのは知りませんでした。
昔伝記を読みましたが、そんなあからさまに書いていなかったと思います。
自分の資金を看護に使って、名声を得て集まった基金をさらに看護のために使った。
上手なお金の使い方って、こういうのではないでしょうか。

ナイチンゲールの考えていた病気の定義が
「回復過程であり自然の努力の表れである」というのは初めて知りました。
なんとなく野口 晴哉さんっぽい。
そして彼女が今から 100 年以上も前から、
治療ではなくて未病の大切さを説いていたというのも知りませんでした。
統計学的視点から物事を考えたり、対局を読む能力に長けていたということで
とても頭の良い人だったのですね。
これは家庭に収まって良き夫人となるような人ではない。

彼女と一緒に仕事をする人はほとんどが過労死する、というくだりはちょっと笑えました。
ナイチンゲール自身、それほど体が丈夫だったわけではないのに
なぜ周りの人がそこまで疲弊する?あ、自分が働けない分他人をこき使うのか。
自分の体力以上に脳みそがエネルギッシュだと、そういう感じになるんですね。
そして彼女と生涯並走できる人はいなかったと。
残念な話です。そういう人がいたら、もっと偉業を成し遂げられたはずなのに。



超人ナイチンゲール (シリーズ ケアをひらく)

超人ナイチンゲール (シリーズ ケアをひらく)

  • 作者: 栗原 康
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2023/11/20
  • メディア: 単行本



コメント(0) 
共通テーマ:

アフリカとアメリカ、ふたつの視点 思いもよらない 日本の見かた [活字中毒のトモ]


アフリカとアメリカ、ふたつの視点 思いもよらない 日本の見かた

アフリカとアメリカ、ふたつの視点 思いもよらない 日本の見かた

  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2024/02/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


北野 幸伯さんが、メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」で薦めていた本です。
本の内容が断片的に紹介されていて「面白い」と言っておられたので
どんな本なのか気になって読んでみました。

アメリカ人の歴史学者で、現在は 麗澤大学 で准教授を務めておられる
ジェイソン・モーガンさんが、思想家 漫画家の星野 ルネさんに興味を持ち
対談を持ち掛けたのが、本書が出来上がるきっかけだそうです。
当初はモーガンさんが編集を手掛けておられる「JAPAN Forward」の記事(これ かな?)を書くのが目的だったようですが
もっと楽しい、議論が伝わりやすい鼎談本を作りたいということで
育鵬社の田中 亨さんに取りまとめを依頼されたのだとか。
確かに田中さんは要所要所で上手なコメントをしてお 2 人の話をまとめ
読みやすい内容にしてくださっています。
また本書には星野さんの漫画も多く登場して、
読みやすさをさらに後押ししてくれています。

お 2 人とも日本で暮らすマイノリティとしての立ち位置で
日本の良いところや悪いところ、意外なところなどを
ざっくばらんに語っていらっしゃいます。
その内容は、まあ、個人的な意見だなというか
モーガンさんと星野さんが見ている「日本」という国は
同じようでいて実は違うかもしれない、日本での暮らしは人の立ち位置によって
こうも違うのか、というのが印象的でした。

特に星野さんの立ち位置は非常に繊細です。
彼はカメルーンで生まれ、日本人の血は流れていないのに
4 歳から日本で暮らしている。
こういうバックグラウンドを持つと、
考え方が繊細にならざるを得ないよなと思いました。
お母さんみたいに、愛した人の国に勇気を出してやってきたわけでもないしね。
かといってカメルーンに帰ったところで、今となっては鶏も絞められない。
どちらの国でも「あれ、なんか変?みんなと違う?」と思う場面にたくさん出くわす。
この状況はかなり大変で、自分の立ち位置に納得するのに
すごく時間がかかっただろうなと思いました。
お父さんが日本人だったら、少し違った人になったかもしれません。

逆にモーガンさんは、アメリカ人だけれどアメリカ社会に適応するほうが大変で
むしろ日本での暮らしの方が合っている印象でした。
「アメリカにいると常に緊張を強いられる」と言っておられたのが
心に残っています。アメリカ人でもそう思うんですね。
道理で日本人の私が行った時も常に気を張らざるを得なかったわけです。
外国人だからというのではなく、そういう国だからというのが正解なのか?
いや多分、日本がとても暮らしやすい国だからでしょうね。
増税ばかりしているけど、のほほんと暮らせて、温泉もたくさんあって
いい国です。



アフリカとアメリカ、ふたつの視点 思いもよらない 日本の見かた

アフリカとアメリカ、ふたつの視点 思いもよらない 日本の見かた

  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2024/02/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



コメント(0) 
共通テーマ:

当帰芍薬散がかゆみに有効だった話 [ヘタレの健康]

耳鳴りがするようになって、もう 10 年くらい経つのですが
とりあえず聴力には問題がないのと、音が割れたりすることもなく
耳鳴りが気になって眠れないとかもないので、放置していました。
ある日、YouTube でこんな動画を見て、耳鼻科の先生が言うのであれば
指示に従ってみようかなと思い、
動画で提示されたサプリメントと漢方を飲んでみることにしました。



ドクター朴澤が言うには、ビタミン B12 と亜鉛を摂取し、
当帰芍薬散を飲み、メラトニンを補充すれば、耳鳴りが治るそうです。
このうちメラトニンは、睡眠ホルモンであり、私は寝つきはいいほうなので補充せず
ビタミン B12 と亜鉛のサプリメントと当帰芍薬散を飲んでみることにしました。

NATUREMADE(ネイチャーメイド) 大塚製薬B-12 80粒 40日分

NATUREMADE(ネイチャーメイド) 大塚製薬B-12 80粒 40日分

  • 出版社/メーカー: 大塚製薬
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品



ディアナチュラスタイル 亜鉛 90粒(90日)

ディアナチュラスタイル 亜鉛 90粒(90日)

  • 出版社/メーカー: アサヒグループ食品株式会社(HPC)
  • 発売日: 2020/06/01
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品


この程度なら、割と飲むハードルも低いです。
ただし残念なことに、サプリメントを 1 瓶飲み切っても、
耳鳴りは軽減されませんでした。実験は失敗です。
ですが、意外なところに効果がありました。

以前、顔や首のかゆみに悩まされている という記事を書きましたが
それがなくなったのです。
かゆくなったら薬を塗るという生活から解放されました。
これは当帰芍薬散のおかげだと思います。
かゆいから当帰芍薬散を飲もうという発想はまったくなく
YouTube を見なければ、こんな経験できませんでした。
そこはドクター朴澤に感謝したほうがいいのか?
ただ今のところ、かゆくなくなったからと言って当帰芍薬散を飲むのをやめると
かゆみは復活します。これはこれで難儀です。


【第2類医薬品】ツムラ漢方当帰芍薬散料エキス顆粒 48包

【第2類医薬品】ツムラ漢方当帰芍薬散料エキス顆粒 48包

  • 出版社/メーカー: ツムラ
  • 発売日: 2018/03/01
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品



コメント(0) 
共通テーマ:健康